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僕が育児休暇を取得した時の話①〜休み前編〜

ここ数日我が家の会話の種になっていた「育児休暇」についてタイムリーなニュースが飛び込んできました。僕個人としても思うところがあり、改めて調べ直したこともあるので記事にしたいと思います。

我が家には1歳半の男の子が1人いるのですが、生まれたのは21年。産後1ヶ月の段階で、僕は育児休暇を取得し会社を休みました。期間は1ヶ月。

当時は「今の世の中、男性が育児休暇をとるのは珍しくないことだろうけど、まだ多くはないだろうから休ませてくれるだけありがたいことだな〜」くらいにしか思っていませんでした。

ところが今になって調べ直してみると、ビックリ!21年の男性の育児休暇取得率はなんと…13.97%!!思ってたより低かった…

みなさんはどう思いますか?

厚生労働省:育児・介護休業法の改正について より

僕は自分の時代認識の甘さや、父親として恵まれたマイノリティであることに気付かされました…

とはいえ、自分の置かれている環境がどれだけ恵まれているか改めて認識する機会となり、会社には感謝しています。

復職した今言えることは、育児休暇を取得して良かった、ということ。これは、同僚のお父さんスタッフも同意見でした。

雇用する側の考えも色々とあると思いますが、今回は当時の状況を振り返りながら、一父親の主観で育児休暇についての考えをまとめたいと思います。まずは育休取得前編です。

出産当時の状況について

チャック開いてるし

まず、少しだけ当時の状況について整理したいと思います。

長男が生まれたのは21年の夏。東京オリンピック開催まっさかりの期間中で、コロナウィルス感染者は全国で1万人を超え、真夏にも関わらずマスク着用がかなりシビアな時期でした。

それ故、出産の立ち合いはおろか、病院に入ることもできない状況。

当時の奥さんの孤独や不安は、とても僕の想像に及ばないと思いながら、何でもできない状況にもどかしさを感じていた記憶があります。

だからこそというわけではないですが、退院してからは側にいたいという気持ちもあり、出産予定の2、3ヶ月前に育休で1ヶ月休みたい旨を上長に伝えました。この時二つ返事でOKしてくれたことには感謝しかありません。

しかし、育児休暇の取得をするにあたりいくつかの不安と職場への申し訳なさはありました。

①収入面の不安


国からの給付があるとはいえ、手取りは減ります。当時の制度上(23年3月現在も)、国からの給付金は休業前賃金の67%で社会保険料は免除となるため、実質手取りは8割程度になります。

思った以上にもらえる、というのが当時の感想ではありますが、1人家族が増えるわけですから当然出費も増えるわけで、蓄えは休み前にある程度準備するのですが、単純に手取りが減るということに対して不安な気持ちはありました。

育休を2ヶ月とるという選択肢もなくはなかったですが、踏み切れなかったのは、やはりこの収入面の不安が大きかったです。

②復職した際の漠然とした不安


それまで1ヶ月も仕事を休んだことがないので、復帰後の自分がどうなっているのか未知数で不安でした…仕事を覚えているか、体力、人間関係…よくよく考えると1ヶ月休んだくらいではたいして変わらないわけですが、当時は漠然と不安でした(女性は1年近く休職するので何を言ってるんだという感じですが…)

それ以上に不安だったのが、子供がいる生活と仕事のバランス。どうなるか皆目検討もつきませんでした。

③繁忙期まっさかりの申し訳なさ


コロナ禍とはいえ、21年の夏はそれなりに繁忙が予測される時期でした。
どの仕事にも繁忙期と落ち着いている時期はあると思いますが、沖縄の観光業ではそれが顕著に現れます。8月は夏休みシーズン、まさにかき入れどきです。

出産予定日がある程度決まっているとはいえ、どのタイミングで取得するのか非常に悩ましい。流石にこの時期に1ヶ月の休みをとることは後ろめたく(申告すればOKしてもらえたかもしれませんが)、里帰り出産だったこともあり家族の理解を得て、生後1ヶ月の9月から取得することになりました。

本音を言えばすぐにでも休みたかったのですが、幸い両親のサポートがあったことや、会社とも話をしてこのタイミングとなりました。

当時の気持ちとしては、休ませてもらえるだけありがたいと思っていました。立場や状況が少しでも違えば、果たして育児休暇をとれていたか…というと、そうもういかなかったかもしれません。

結局のところ、祖父母のサポート、会社や同僚の理解、仕事を休めるタイミングの見極めなど、ある程度条件が重ならないと取得は難しかったかと思います。周囲のサポートあってこそなので、自分がいかに恵まれているか、ここで改めて理解しました。

ニュースの件について

冒頭のニュースの件について話を戻します。当時の振り返り①で触れましたが、収入面の不安なく休みを取れるということで、まだ決まってないにせよ、非常にいいニュースだと感じています。

次回以降詳しく書きたいと思いますが、ごく個人的な意見として、奥さんや子供のためにも、やはり男性は育児休暇を取得した方がいいと思ってます。

経済的な不安が少しでも緩和されるのであれば、まずは当事者が育児休暇をとってみよう!という気持ちになれます。ここが重要なのではないでしょうか。

一方で取得できるかどうかは個人の一存でどうこうなるわけではありません。雇用する会社側へも何らかの支援・対策は必要になってくるはずです(それが何か僕にはわかりませんが…)。

私のが勤めている星野リゾートでは育児休暇を取得した男性スタッフは結構いると聞いています。また、すでに周りにも何名かいるのも確かで、他にも2~3名ほど育児休暇を取得して休職したお父さんスタッフがいます。

もしかしたら、日本全体でみたら非常に珍しい事例かもしれません。

さて、今回はあくまで主観的な育児休暇の話なので制度に対する言及はこれくらいにして、次回は育児休暇中のことについて書きたいと思います。

本日もご覧いただきありがとうございました!

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