往復書簡:イロコさんへ。3通目、察するのも嫌いじゃない
イロコさんこんにちは。お手紙ありがとうございます。そして明けましておめでとうございます。
《それまでは心地よいと思っていたはずの関係性が、ほんの少しの違和感からボロボロと崩れ落ちていく》ことは、僕にもよくあります。この人ならわかってもらえると思って、そうでもなかったこと。そうでもなくなったこと。この繊細な関係のバランスの前では、時間は人を変えすぎてしまうこと。かといってこの逆はなく、つまりこの心地いい関係の方には、人が変わってくれたことはないこと。
たくさんあります。ほん