トイレの省エネ性能とコスト (2) 「瞬間暖房便座が省エネにならないのはなぜ?」
この記事は注文住宅を建てるにあたって調べた情報をMemo的に書いているものです。
なんとなく気になってしまい、必死になって調べてしまったものの続編になります。
前編ではコスパを語っていたのですが、この記事では機能違いによる消費電力と電気料金の違いだけを記載しておきたいと思います。
ウォシュレットの機能表に基づくと、以下のような機能差になります。
アプリコット F3W/F3WA
瞬間暖房便座
瞬間式ウォシュレット
アプリコット F3A/F3/F2A/F2/F1A/F1
暖房便座
瞬間式ウォシュレット
ウォシュレットS S2A/S2/S1A/S1
暖房便座
貯湯式ウォシュレット
ここから以下のように機能違いによる消費電力の際を計算することができました。瞬間暖房便座はかなりの効果が期待できそうな気がしていましたが、瞬間暖房便座の省エネ効果が瞬間式ウォシュレットより薄いことがわかります。
暖房便座
通常タイプ→ 瞬間暖房便座: -25kWh/年 = -1,000円/年ウォシュレット
貯湯式 → 瞬間式: -75kWh = -3,000円/年
詳細な説明が見つからなかったので以下の記述は私の推定になりますが、おまかせ節電を有効にしている通常の便座と瞬間暖房便座はほとんど動きが変わらないような動きになっているので、殆ど効果がないように見えてしまうのではないかと思っています。
あえていうとすると、通常の便座は温まるスピードが遅いので、おまかせ節電時に利用を検出して温め開始しても最初はぬるい状態になるのに対して、瞬間暖房便座は温めが間に合いそうな気がするくらいでしょうか。特に電源OFFになってしまっているスーパーおまかせ節電時の快適性の違いは大きそうです。
通常の便座
待機・利用時は設定温度(28~36℃)を常に維持している。
おまかせ節電時は26℃で保持している。
スーパーおまかせ節電時は完全にOFFとなる。(機種により機能有無あり)
瞬間暖房便座
待機時は26℃を常に維持している。
利用時は設定温度(28~36℃)を維持する。
スーパーおまかせ節電時は完全にOFFとなる。
見出し画像はUnsplashのTim Mossholderが撮影した写真