アニソンDJ 本番で緊張する人、しない人
親知らずが生えてきたよ
こわいから歯医者にはいかない
――― チャットモンチー「親知らず」
まあ歯医者には行った方がいいと思います。
rioです。
今回は緊張についての記事です。緊張は何から来るのかって話と、その対策について書いていこうと思います。題材はアニソンDJですが、他の活動にも通ずる話題だと思っています。
結論を先に書くと、 緊張は準備不足であり、緊張の対策はめちゃくちゃ準備すること です。
緊張は準備不足
例えば、「初めての現場では緊張するけど、何回かその現場を経験すると緊張しない」みたいなこと、あると思います。(天津木村感)
緊張した「初めての時」と、緊張しなかった「何回かその現場を経験した後」は何が違うのでしょうか。比較して違いを探っていきたいと思います。
初めての現場では何に緊張していたでしょうか。
・初めて機材をつなぐから、ちゃんと音が出るか不安
・初めての現場だから客層がわからず、盛り上がるか不安
・現場で初めて出すDJプレイでミスっちゃうかもしれなくて不安
何回かその現場を経験した後、これらの「緊張の種」はどのように変化していくでしょうか。
・初めて機材をつなぐから、ちゃんと音が出るか不安
もう何回かその現場で機材をつないだことがあるから、今回も同じようにつなげばよいので、問題ない。
・初めての現場だから客層がわからず、盛り上がるか不安
客層は前回と似ていてアイドルが好きなお客さんが多いのがわかっているから、アイドル曲をちゃんと流せば盛り上がってくれるはず。
・現場で初めて出すDJプレイでミスっちゃうかもしれなくて不安
家で何回も練習したし、もう別の現場で何回か試したプレイだから、そんなにミスらないし盛り上がること間違いなし!
こうして見て行くと、元々緊張の種だったあれらの不安は、何回か現場を経験した後では すでに過去の経験があるので緊張しない という状態に変化していることがわかるかと思います。
それでは、経験がないとこれらの「緊張の種」は晴れないのでしょうか?
いえ、そうでもありません。これらの緊張のタネは 十分な事前準備によっても解消することができます 。どちらかというとこっちの方が大事です。
例えば、先ほどの緊張の種のひとつ
・初めて機材をつなぐから、ちゃんと音が出るか不安
に対しては十分な事前準備と調査・調整である程度解消することができます。
・事前に会場のHPで機材を確認する
・必要なケーブルは全部持参する
・会場にできるだけ早めから入って機材周りの配線を確認する
こうすることで、ある程度の接続パターンには対応できます。それすらもわからなければ、事前に主催者や共演者に「当日接続は○○でやるつもりなんですけど、初めての会場で音が出るか不安でもし慌ててたらサポートいただけますか?」と根回ししておくとか。
事前に準備しておくこと、事前に情報収集しておくこと、事前に根回ししておくことでこれらの余計な緊張からは解放されるはずです。
何が起きるかわからないから緊張するのではありません。 起こりうる問題とその対策が事前に頭に入っていないから 緊張するです。原因がそうであれば、それに対する対策は 十分な事前準備 になります。
因みに上記の例では機材の不安に対してはこう対策してみようなことを書きましたが、客層が読めない不安に対する僕なりの対策はこちらのNoteに詳しく書いていますので気になる方は是非。(約束された販促で恐縮)
いい緊張とわるい緊張
ここで緊張を別の視点から考えてみます。そもそも緊張って悪いことなのでしょうか?
緊張にはいい緊張とわるい緊張の2種類があると言われています。
この動画でも触れられておりますが、実は "緊張" 自体はいいこと だったりします。緊張状態というのはいわゆる臨戦態勢です。交感神経優位になって戦闘準備ができている状態であり、本能的な反応です。
「緊張してはいけない」というのは迷信 です。これからパフォーマンスする自分にとって、緊張は集中力を高めてくれる「いい状態」なのだということです。いい緊張はいわゆる「武者震い」です。緊張状態にあるからこそ、練習では絶対に出なかったパフォーマンスが本番で出たりするのです。
いい緊張には条件があります。それは 準備が十分に整っていること です。
脳は同時に処理できるタスクの数が決まっています。(ワーキングメモリーだっけな)
並行して処理できるタスク数が決まってる以上、「どうしよう」でメモリーを消費しないことが大事です。事前準備で防げたはずの余計な不安でメモリーを消費しないことで、緊張はパフォーマンスを大幅にアップさせる特効薬になり得ます。
この記事のタイトルでは「緊張する人、しない人」みたいな分け方をしましたが、「緊張しない人」は緊張していないわけではないです。
「緊張しない人」は一見緊張してないように見えているだけで、いい緊張を味方につけて高いパフォーマンスを出している人なんじゃないかなと思います。緊張を避けようとばかり考えるのではなく、十分な準備を行ったうえで緊張を楽しむ ことができれば、本当に「本番に強い人」になれるのかなと思っています。
さいごに
まとめると、
・準備不足による不安は十分な準備と情報収集で解消しておこう
・緊張は戦闘状態であり、高いパフォーマンスを出せる可能性のある、身体的にはいい状態である
ということです。いい緊張を味方につけて、本番に強い人になりましょう。
どこかの誰かの参考になれば幸いです。それでは。
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