大学4年生の夏休み、私は1カ月間、ホームステイをした。 私が住んでいた家から車でわずか20分の所にある、母方の祖父母の家がホームステイ先だ。 当時、私は大学3年生のうちに就職先が決まり、大変不規則な生活を送っていた。昼夜逆転する体内時計。それを正常に戻すために全く寝ない日を設ける。そんな日々を定期的に繰り返し、気付けば人生最後の夏休みが目前に迫っていた。(社会人にも夏休みはあるけど、学生の夏休みは特別だからね。) 「このままではいかん・・・!私の時間を取り戻さねば・・・!
NHKの料理番組「土井善晴のふつうにおいしいもん」 料理番組を初めてしっかり見たけど、面白いもんですね。 この番組の特徴なのか、ただ作り方をレクチャーするだけではなく、永遠に哲学を語りながらつくる。 「炒め物なんて簡単だと皆さん思ってるでしょ。炒め物ってのは、自分がどう炒めたいのかよく考えることで全然違ってきますから。 私もね、初めて自分のために作った料理は炒め物でしたけど、あの時は何も考えてなかったです。愚かでした」 「音で美味しさが分かってくる。優しそうで美味しそ
今のところ、今年みた映画の中でマイ・ベストです。
発端はペットのカメの体調不良だった。 同棲中の彼が飼いたいと言うので飼ったリクカメだ。 そのカメが連日、腹を壊している。 彼が最近、仕事で多忙を極めていることは私も知っていた。 特にこの2ヶ月程、カメのエサやり、ケージの管理、エサ(小松菜)の在庫管理まで、私がいなければままならない状態だった。 まあその程度の世話は大した負担があるわけではなし、カメは可愛く、私も愛でているので黙って引き受けていた。 しかしだ。体調不良で動物病院に連れて行くとなれば話は別だ。 リクガメを背負
ラブトランジット2を見た。 実はバチェラーシリーズもまだ一つも見たことがなく、恋愛リアリティーショー初心者なのだが、いや、初心者だからこそかもしれないが、ドはまりしてしまった。 全話を一気に見てからというもの、ラブトランジットに対する感想や動画を漁り尽くしている。 「1の方が面白い」「1と編集が変わってしまった」など、1のファンにとっては2が期待外れだったという声も多かったが、幸い私は2しか知らない。比較対象が無いので純粋にエンタメとして面白かった。 しかしどうも、予想外
「あ。常識とか、”こうあるべき”っていう理想なんて意味ないんだ。」 ミャンマーのニャウンウーという村にある小さな遺跡の上で、朝日に照らされながら、私はひとり心からそう感じていた。 ミャンマーの首都ヤンゴンから夜行バスに乗って来て、ニャウンウーに着いた時、あれは何時だったんだろうか。辺りはまだ暗い。 目的地のゲストハウスまでタクシーで行くつもりだったが、タクシーの姿が全くなく、道端に座り込んだ。 そんな私の周りに、あっという間に「馬車に乗らないか」と声をかける小さな人だかり