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捕食者よりもスマホをチェック

こんにちは。文系ヒロです。今日はいつも楽しみにしている、書評サイトHONZの原稿を書く日です。その前の肩慣らしとして、これまた超絶楽しいnoteの原稿を書いてみることにしました。最近noteは寝る前に書いているので、今日はいつもと違ったテイストになるかもしれませんね。

中学生のころ僕の視力は、両眼1.5でもちろん裸眼でした。高校一年生の頃に部活動をやめ本を読むようになってから一気に悪化していき、就職する頃には両眼とも0.1を切りました。眼鏡かコンタクトが手離せない状態。でもまだ、シンプルな近視矯正をすれば良かった牧歌的な時代でした。

時は流れ、スマホ時代に突入すると(年齢のせいにしないところがニクいででしょう)手元の視力がどんどん落ちていきました。最初は手元用の眼鏡をつくり、どうしても必要な時だけ使っていました。でも次第に掛け替えるのが面倒なくらいの頻度になり、遠近両用眼鏡を作りました。

ただ、これは僕には全くあいませんでした。

眼鏡のレンズの上の方と下の方の見え方が、あまりに違い過ぎて、気持ち悪くなるのです。段差で躓きそうになったり、落ちてるものを拾いにくくなったり、下り階段で脚を踏み外しそうになったり。しばらくしたら慣れますと眼鏡屋さんは言うのですが、全然なれませんでしたね。

遠近両用は、もう絶対に作りません。

結局、掛け替えの煩わしさから解消されることはありませんでした。その後、ある眼鏡屋さんからもう少しレンズ上部と下部の見え方の差が緩やかな中近両用を薦められて作りました。遠くが見えないのと近くも少しボヤけるので完全解消ではないのですが、家で過ごすときは使っています。

ただやはり僕の身体はこのギャップには慣れないようで、長時間使っていると気分が悪くなってしまいます。そこで、現在僕は、①遠くを見る眼鏡②近くを見る眼鏡③中近両用の3本を併用しています。

基本的に外出時やゴルフのときは①の遠くを見る眼鏡、仕事中は②の近くを見る眼鏡、家のなかで家族とテレビや映画を観たり遊んだりしている時は③の中近両用という感じです。

さてこの僕の視力の変化は、人類の視力史の短縮版ではないか、と今朝ふと考えたのです。もともと人間も、捕食者の動きをより早くとらえ、逃げるために遠くを見る視力が必要ですよね。いまもアフリカで生活されている方々は、視力が良いそうです。

ただ、捕食者の脅威が去った現代では、生存能力を高めるために「より良い情報を獲得すること」が求められるようになりました。

生存に必要な情報が、遠くではなく、手元に存在してるわけです。

そのため視力が近くに特化されていきます。僕も長らくそういう状態が続きました。いわば現代の生活に最適化された状態です。しかし、僕が備えている目の能力を超えて酷使されたことによって、近くを見る機能がどんどん弱体化してしまったのです。

老眼(言っちゃった!)の到来です。

ただし僕には残念ながら、寿命までスマホを酷使できる目の能力が備わっていなかったわけです。いずれ、そういった機能をもったニュータイプが現れるに違いありません。しかし、もっと手っ取り早い方法があります。それは医療です。

僕はいまレーシックを検討しています。でもなんだか怖いんです。なぜ普通にお医者さんでできるようにならないんでしょうか。そういう状況になるか、信頼できる人からの強力なプッシュがない限り、しばらくはこのまま眼鏡三本体制でいくことになると思います。

他に考えられるのは、生存能力を高める方法がスマホを見続けることではなくなることです。つまり、現在人類が獲得している目の能力にあわせて方法が変わるということです。そこには様々な可能性があると思いますが、僕がいま注目しているのは音声です。

・デバイスは、スマホかもしれません。
・文字から音声への転換は十分ありえます。
・ただ、音声の前には原稿が必要です。
・なので、世の中を動かす人は本を読みます。

少し前の高度経済成長期にいろいろな産業が勃興し、生活を支えるインフラになっていますが、未来永劫つづくわけではありません。その産業で食べている人がいるから、という理由で公的な支援が続けられるのはナンセンスだと僕は思います。

現在の環境負荷を考えたら、人々の自家用車の数を制限してタクシーを増やす方が合理的だと思います。同様に、レーシックが安全な技術だったら、眼鏡屋さんや眼医者さんの需要が減ってもそれを生活に取り入れるべきです。

レコード針のメーカーは倒産に追い込まれたのに、大手自動車メーカーは守られるっておかしいじゃないですか。眼鏡産業を守ろうとしてレーシックが発展しないのだとしたらナンセンスですね。いらなくなったものは消えて、新しいものが生まれるのは生物の掟です。

人類をはじめ、すべての動物には「死」があります。

世の中に必要のない産業は消え、新しい産業がどんどん勃興していけば良いと思っています。もちろん、会社としては従業員の生活がありますから、「イノベーションのジレンマ」を乗り越え、新たな産業を立ち上げる努力をすべきです。その方向性についていけない人は、辞めればいい。

あえて、ダーウィンの言葉を書く必要もないでしょう。

そろそろ時間となりました。冒頭の眼鏡の話しに戻して今日の記事をクローズしようと思います。今の僕は、より多くの生存に有利な情報を獲得するために②の「近くを見る眼鏡」をかけている時間が最も長いです。でも、この眼鏡では、ほとんど人前に出ることはありません。

なので、お洒落という意味では①の「遠くを見る眼鏡」が一番重要で、その次が③の「中近両用眼鏡」なのです。①はレイバン、③はハンティングワールドのフレームを使っています。小市民的なチョイスではありますが、もうこれ以上子孫は残さなくていいのに、あいかわらず見栄っ張りです。

ちなみに、②の「近くを見る眼鏡」どこのブランドだと思います?

正解は・・・zoffでした!

一番使ってるのに一番安い!!! 不思議ですよね。笑笑。

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