超人になる! 第二回「何が生命を成り立たせているか?」
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生きるということの中には、様々な英知が凝縮されています。
誰もが持っている「身体」と「生命」を通して、その見えざるものを掘り起こし、共通言語に変えていくことで、ヒトはヒトを超えた何かへと変容できるかもしれません。
生きるということの中には、様々な英知が凝縮されています。
誰もが持っている「身体」と「生命」を通して、
その見えざるものを掘り起こし、共通言語に変えていくことで、
ヒトはヒトを超えた何かへと変容できるかもしれません。
大きな夢と希望を持ち、明日の世界へと進むための生命学講座、
第2回をお届けします!
超人になる!
第二回「何が生命を成り立たせているか?」
文●長沼敬憲
ウィルスは物質!?
「超人になる」という、何やら大風呂敷なテーマを掲げてしまったこの連載……。第2回は、いったん原点に返り、まず「生命とは何か?」という点について考えてみたいと思います。
科学の世界では、
①細胞から成り立っている
②自己複製する能力がある
③外部の刺激に応答する
といったことに加えて、
④代謝すること
が「生命」条件に挙げられています。
代謝とは、外にある物質を取り込んでエネルギーを生み出したり、自らの身体に作り替えたりする能力、と考えればいいでしょう。
食事することも、呼吸することも、この代謝の中に組み込まれていることになりますが、ちょっと釈然としないところもあります。
たとえば、ウイルスは他の生き物の細胞に寄生して、その生き物の代謝機能を間借りする形で自己複製していきます。
だから、代謝する能力も、自己複製する能力もあるとは言えません。つまり、生物の定義には当てはまらないことになってしまいますが、
「じゃあ、ウイルスはいったい何なんですか?」
ある学者の先生に質問した時、即座に返ってきたのは、
「だから、物質なんですよ」
という言葉でした。
生物学的には鉱物と変わらないとのことでしたが、「そうですか」とすぐ納得できる人は少ないでしょう。
実際、ウイルスというのはとても奇妙な存在で、活動していないときは結晶化することもわかっています。
その点は、明らかに物質なのです。でも、生物のようにもふるまう。
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