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DX戦記〜情報システム部の悲劇
シャドウIT満載のハイリスクな修羅の国の爆誕
ある中堅企業の情報システム部は、経営者が突如言い出した「わが社もAI化だ!」の鶴の一声によって、新たなシステムを導入した。
しかし、現場の社員たちは全く違う反応を示した。なぜなら、そのシステムは現場の実際の業務に合っておらず、使いにくかったからである。
現場の某氏は「こんなシステム、使ってられない!」と感じ、結局自分で見つけた無料のツールを使い始めた。シャドウITの始まりである。
某氏だけではない、多くの社員が各々がツールを探して使い始め、シャドウITが蔓延した。
現場の社員たちは、経営者や情報システム部に何を言っても無駄だと諦めていた。
情報システム部も経営者も、現場の混乱や不満はもちろん、シャドウITによるセキュリティリスクも気づくことはなく、ただひたすら、システム導入が成功したと思い込んでいた。
状況の原因:
1.経営者のIT音痴
経営者がITに対する理解が不足しており、情報システム部の重要性や現場のITニーズを正しく認識していない。
2. コミュニケーション不足
情報システム部と現場の間でのコミュニケーションが不足しており、現場のニーズや課題が情報システム部に伝わっていない。
3. 業務理解の欠如
情報システム部のメンバーが現場の業務プロセスを十分に理解しておらず、システムが実際の業務フローに合っていない。
4. 現場のリスク認識の欠如
現場がシャドウITによるセキュリティリスクを認識していない。
5. 情シスが経営者に物申せない
情報システム部が経営者に対して「あなたのIT音痴を直さないと意思決定を誤る」と率直に伝えられない。
解決するためには:
1. 経営者のITリテラシー向上
経営者に対してITに関する教育を行い、情報システム部の重要性や現場のITニーズを理解してもらうことが重要である。これにより、経営者が適切なサポートを提供できるようになる。
2. コミュニケーションの強化
情報システム部と他の部門との間で定期的にミーティングを開き、業務のニーズや課題を共有することが大切である。これで情報システム部が現場の実際のニーズを理解しやすくなる。
3.ユーザーのITリテラシー向上
ユーザーも情報システム部が理解できるレベルで話せるITリテラシー、セキュリティリスクを理解できる知識を身につけることが重要である。ユーザーが自分で見つけたツールを適切に説明できれば、それを公式化することも可能である。