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DX閑話~SESを訪ねて3000里

システム・エンジニア・サービス…これは非常に悩ましいテーマですね。

前提:SESはありがたい

※サービス品質云々の話はさておき。

ありがたいポイント:いきなりプロのノウハウ

IT音痴の組織に、専門性のあるSEが来てくれることはとても有難い事です。自社がノウハウゼロなのに、いきなりプロの知見や力を得られるのですがら、とてもありがたいのです。

ありがたいポイント:期間限定・コストメリット

よく言われるSESのメリットとして、プロジェクトの中で人手やパワーが必要な時にだけ仕事をしてもらえる、つまり人件費の増大の部分を抑制する事が出来るというのがあります。

課題:連続的な変化をSESが去った後にどう対応するか

連続的に変化していくビジネス・システムの時代

今日いわれるビジネスの不確実性というのは、情報処理技術が進歩したので、全てがスピードアップして、以前より不確実に感じられるという事です。

1970年代なら、ビジネス・システムの耐用年数は数年~25年くらいでしょうか。ですが、2020年代に入ると数ヶ月~5年程度で耐えられなくなる可能性があります。

そのため、アジャイルやらDevOpsといった「システムは連続的な変化をする」発想で展開している企業が相対的に優秀とされています。

連続的にITシステムを変化するノウハウ・知見をどうするか

優秀なシステムであろうとした場合、ITシステムのプロジェクトの投資は、リリースしておしまいではなくて、延々と運用なり機能なりが変化していく前提になります。

大きな変化は数か月から数年で訪れる。
小さな変化にいたっては、数週間~数ヶ月に訪れる。

この状況を考えたとき、SESにプロジェクトを依存して、リリース後に「さようなら」してしまったら、ハテどうなりますやら?

固定化されたシステムで変化に対応するために、人間が時間をかけて対応するという、なかなかの惨状になりでしょう、というより日本企業は結構なっています。

対策:SESが去った後もシステムを変化しつづけるためには

SESがいるうちに、何をやっているかくらいは理解できる程度のITリテラシーを身に着ける

プロジェクトを一緒に進めているならば、SESが何をしているのか、それが分かる程度のITリテラシーを身に着けるべきです。

ITシステムは、中の動きを理解できない限り、ただのブラックボックスです。リリース当初のままでそっと動かすならまだしも、変化させるのであればテクニカルな話はさておき、中でどのような処理が動いているのかまでは把握しておく必要があります。

変化のために、再びSESに来てもらうにせよ、システムの中の動きが説明できて、どう変えたいか(要求)が出せるかどかが雲泥の差になります。

SESがいるうちにプロジェクトの進め方を学ぶ

これも必要ですね。
自社のビジネス・システムを変化させ続けるのであれば、プロジェクト自体も拡大・縮小はすれど終わらないのです。
そして多いのですが「お客さん」でいてはいけないですね。SESが来てグイグイとITシステム導入のプロジェクトを進めていくのであれば、それを積極的に経験して、プロジェクトの身に着け方を身に着けておく機会を見逃しいてはいけないです。

まとめ

SESは、まぁいろいろと言われていますが、専門的な知見と能力を得られる有難い存在です。

問題は、昔と違ってビジネスシステムが変わり続ける事で、組織の神経ともいえるITシステムも変わり続けるという事を踏まえる必要があります。

その時に「ITシステムを入れてもらう」という「お客さん」の発想を捨てて、SESがいてくれる貴重な時間をどう学習の時間にするか、という事が出来るかどうかが分かれ目です。


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