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DX戦記~○学生にもわかる、組織がDXを成し遂げる技術(DXリーダーの巻)

やぁみんな、元気かな?
僕はようやく熱も発疹も引いたのだけど、なぜか全身が痒くなる謎の症状に悩まされているよ。なかなかしんどいね。
その昔、ヨブって人は全身が激烈に痒くなりながらも、3人の論客と討論してたんだなみたいな事が頭をよぎったよ。でも、僕はヨナが好きだよ。どうでもよかったね。

というわけで、痒くて寝れないので、今日はちょっと軽めの内容で

DX推進役はどんな人がいいのか?

という話をしようと思うんだ。

どこにもいそうに無い<DX人材>

世の中では、よく「DX推進はDX人材に」なんていい方がされるけど、よく読むとDX人材ってこんな感じだよ…

経営学・データサイエンス・情報システムのすべて・アート・デザイン・心理学・社会学・物理学・倫理学・文化人類学・歴史学・哲学・法学・言語学・各種工学・経済学・進学、そして業務のすべてを深く理解し、集団をまとめ上げて動かせる指導者。

超人かな?

君たちの周りに、そんな人はいるかな?
僕も、これに該当しそうだと思う人は、ただ1人しか知らないよ。

このような滅多にいない人材を探し求めるだけでも、DX推進プロジェクトは、ガンダーラ目指して旅する西遊記のような長編プロジェクトになってしまって、三蔵法師のように帰ってこれればよいけど、阿倍仲麻呂(※)のように帰ってこない可能性の方が高いよね。

(※)百人一首で有名な阿倍仲麻呂は極めて優秀な人物である。あの大唐で都護府(今だと州知事くらいか?)になっている。かような傑物を見放すあたり、才能を自組織で活用しないのが日本の伝統なのかもしれない。

だから、孫悟空のようなスーパーDX人材を待つのではなく、クリリンのようなDX戦士が現実路線なんだ。

よく見ると、クリリンはなかなかDX推進リーダーの脂質を持っていると思う。

クリリンに見るDX推進リーダーの資質

そこそこ、かつバランスの取れたスペック

宇宙ランキングに入る人達には敵わないけど、地球人としてはかなり強いよね。宇宙に出ても、よほど運が悪くなければ、そこそこ生き残れる程度には強いね。

DX推進リーダーは、超絶スペックは無くてもいいが、やはり多少の性能は必要だ。ある程度は経営的な観点を持ち、現場を知って、ITエンジニアとも話せるバランスとパワーが必要だってことだよ。

学習意欲が高い

クリリンは、知らないうちに舞空術や太陽拳を身に着けていたり、微妙に学習意欲が高い。更に自分の技を開発したりしてるけど、これはクリリンがその道の専門家なので割愛だよ。

ともあれ、DX推進リーダーは、常に、新しいITのアーキテクチャやサービスを見て、「良さそうなものは自分のものにしたらどうなるか」という学習意欲が必要だって事だよ。どれだけ能力があるリーダーでも、ITを学ぼうとしない人はDX推進なんてできるわけがないよね。

余計な敵を作らない

クリリンは自ら敵を作らないよね。降りかかる火の粉は払うけど、自ら敵を作ることは極力避ける。相手を最初から敵とみなしてかかることは一度もない。たとえ元は敵であっても、敵対しなければ過去を水に流す。

DX推進リーダーは、なるべく協力者を集めなければならないよ。自分から敵を作るなんてのは論外だ。でも降りかかる火の粉は払う勇気も必要だ。そして、状況を見て手の平を返す人たちの過去を水に流す度量も試されるよ。業務を変革するのに、敵を作っていたら変化を拒否されてしまって身動きが取れないね。例え「仕事なんだから感情で動くな」というのは正論だけど、述べても仕方がないんだ。

助けてもらえる

クリリンは、何気にいろんな人に助けてもらっている。悟空もいろいろな人に助けてもらうけど、さりげなくクリリンは悟空含め、悟空を助けない人たちにも助けられている。なんせ、あのベジータ最初に助けの手を差し伸べたのはクリリンだったね(たぶん)。

DX推進リーダーは、いろんな人に助けてもらう事になる。自分より能力のある人たちに助けてもらい、現場に助けてもらい、経営陣に助けてもらわねばならないんだ。この能力は別にDXじゃなくてもリーダーの資質として重要だけど、あまり認知されていないよ。

さいごに

どうだい、これは僕がいろいろなプロジェクトを見ていて、成功するケースのリーダーに共通しているのは、経産省やIPAのいう悟空やベジータといったぶっちぎりのハイスペック人材でなくて、そこそこのスペックで、勤勉で、地味だけどしぶとくて、みんなから助けてもらえるクリリンなんだ。

だから、非現実的なDX超人を育成しようとしたりせず、クリリンを探して訓練したり、自らがクリリンになった方が現実的って事だね。

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