これからの時代に不可欠な「クラウドインテグレーター」という仕事
情報のクラウド化が進み、新しい仕事として生まれたのが、クラウドインテグレーターです。仕事内容は、クラウド技術を活かしたシステムを企業に導入することです。
ただ、そう言われてもよくわからないと思います。そこで今回は実例を踏まえて、クラウドインテグレーターについて紹介します。クラウドインテグレーターはどんなものを作るのか、そしてこれからの時代でなぜ必要とされるのか、についてお話します。
震災でカルテが消失、を防ぐ
情報がローカルに集中している弊害を大きく受けている業界として、「医療」が挙げられます。患者のカルテは重要なデータだからこそ大切に保管する必要があります。その結果、病院間で共有されにくくなっており、不便になっています。
その問題が露呈したのが、あの「東日本大震災」です。東日本大震災で被災した人の治療を行おうとしたときに、震災でカルテが消失したことで適切に治療を行うことができないという問題が発生しました。この苦い経験から、クラウドでカルテを管理しようという取り組みが急速に進み始めたのです。
被災地でも、みやぎ医療福祉ネットワークという名前でカルテのクラウド化が進んでいます。他にも意外な県では、岡山県でカルテのクラウド化が進んでおり、晴れやかネットという名前のシステムが存在します。
カーナビで事故の混乱に対処
他にクラウドシステムが進められているのが、カーナビです。カーナビをインターネットに繋げることで、渋滞情報や天気による道の状態を知ることができます。
そして今進められているのが、事故時の対処です。事故が起こったとき、警察に連絡したり保険会社に連絡したりと色々やることがあります。しかし、運転手は気が動転して冷静に物事を進めることができない状態にあります。
そこでカーナビの出番です。カーナビがネットにつながることで事故が発生した際に、自動で保険会社に連絡が行くというシステムが作られています。
これによって、運転手が慌てていても正しい対処ができるという事ですね。
今回は、クラウドインテグレーターという職についてお話しました。カタカナで何をしているかわかりにくい仕事ですが、少しでもイメージが湧いてきたのではないかと思います。
今後はAWSなどの便利な仕組みによって、クラウドの利用が進むと思います。私は、いずれクラウドインテグレーターは職業から1つのスキルになっていくと思っています。なので、時代の流れに乗り遅れないためにもクラウドについて勉強しておくことをオススメします。
参考 Slerの教科書 増田博道