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大人なら知っておきたい「サブプライムローンとは?」

サブプライムローンといわれると、何を思い浮かべるでしょう?

何となくバブルに関係することはわかるけど、仕組みやサブプライム自体が何かは知らない人が多いのではないでしょうか?

今回は「サブプライムローンとは何なのか。そして何故起こったのか?」についてお話します。

きっかけはベビーブーム

第二次世界大戦後のアメリカでは終戦に安堵した人が子供を産み、ベビーブームが起こりました。これは、アメリカに限らず他国でも起こっており、日本でも同じ時期にベビーブームが起こりました。

このベビーブームが引き起こしたのが、住宅価格の高騰です。子供が増え、将来の住宅価格の上昇が容易に想像されるので、住宅を買いたいという人が多く現れました。特にアメリカという国は、借金に対する考え方が日本とは異なる国です。アメリカでは借金をしても、それ以上にお金を稼げばOKという考え方なので、平気で借金をして住宅を買いました。

借りる人は多そうですが、そんなにたくさん誰がお金を貸してくれるのでしょうか?

ローンブローカーという存在

ここでお金を貸したのが、ローンブローカーです。ローンブローカーがお金を貸して、市民が家を買います。そしてその借金を証券化して銀行で売ったのです。この証券は利率が良く、ハイリターンな投資でした。

上記の話だけであれば、上手くいっていると感じます。では、どこに落とし穴があったのでしょうか?

それは、ローンブローカーがお金を貸した相手です。

通常なら返済能力を評価して、ちゃんとお金を返せる人にだけお金を貸します。

しかし、ローンブローカーも景気が良くなるとたくさんお金を貸したいわけです。その結果、返済能力がない人にもお金を貸してしまったのです。(お金の貸し方は無分別で、識字能力のない人にまでお金を貸していたそうです)

このような返済能力のない人のことを「サブプライム」と呼びます。サブプライムにローンを組ませたから、サブプライムローンと呼ばれているのです。

お金を貸したといっても、これはローンブローカーのお金ではありません。結局、市民のお金なのです。よって、責任のないローンブローカーは無茶苦茶にお金をバラまけたということです。

そして崩壊

そんなにバブルは続きません。結局、返済能力の無さが判明し、崩壊していきます。一度市民が手元に現金を戻し始めたら、あとは雪崩のように崩れていきました。

ではこの問題の本質は何だったのでしょうか?

それは、「市民がお金の流れを見えていなかったこと」です。

お金のことはお金の専門家に任せる、という考えがまずかったのです。自分である程度流れを把握できていればこんなことは起こりません。

これは銀行の投資信託等でも同様です。自分のお金の動きがわからない状態というのは非常に危険です。専門家といえど他人なので、あなたのお金に責任は持ってくれません。

高齢者が投資信託で騙されて大きな損をしたという話や、胡散臭い儲け話に乗って詐欺にあったという話を定期的に聞きます。最近ではビットコインもそうですが、これらも基本的な原因は「自分でお金の流れを把握できていないこと」にあります。

儲けたくて株やFXの勉強は良いですが、最も重要な基本である「お金は人に任せない」というのは、大きな損をしないためにも絶対に守りましょう。これが、サブプライムローンから学べる重要な教訓です。

他にもお金に関する記事を書いています。良ければそちらもどうぞ。

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