慶應通信のころ #1
銀鼠です。
いつもの日記(といってもまだ3日ほどしかつけていないですが)と体裁を変えて、ちょっとばかり〈やや昔〉を振り返りたいと思います。
わたしは、2023年3月に、慶應通信(慶應義塾大学通信教育課程)の法学部乙類(政治学科)を卒業しました。入学は2017年10月なので、卒業までに5年半かかってしまいましたが、これでも立派な社会人大学生でした。
目算では3年ほど早く卒業する予定で、単位取得やら卒論執筆やらをまずまず順調に進めていましたが、並べて世の中はままならないものです、PTA会長になったり家族の病気があったり仕事があまりにも多忙と混乱を極め(何度目かの)鬱病になったり新築一軒家を建てたりと、それなりに山あり谷ありの〈学生生活〉を過ごして、ようやく卒業を迎えることができました。
卒業式当日に学位記を手にしたときには、情けないことですが、感情を言葉にできず、いろんな気持ちで胸が膨れあがり、いや正確にはいろんな気持ちが混在して整理がつかず言葉にできなかったというところでしょうが、いまとなっちゃあ、んなことあどうでもよく、ただただ嬉しかったことだけを覚えています。
それから3カ月近く。
職場はもとのままですが、新居に移りました。子どもたちも進学と転校しました。生活スタイルはだいぶ変わり、朝は電車の音ではなく鳥のさえずりで目覚めるようになりました。その話はいずれ気が向いたら。
そしてここに来て、また新しい学びを、新しく学ぶ日々を、過ごそうと考えています(家族はその話を聞かされてゲンナリしています)。
といっても子どもたちはまだ未成年で、わたしといえばあと5年で定年を迎えるマダオリーマンです。学問を続けるといっても一足飛びになんでもできるわけではありません。住宅ローンもたんまりこしらえました。
なので、学ぶといっても、また通信制大学かその先の大学院に通うか程度しかいまのところは選択肢はないように思います。
先日、今秋からはまた大学生になろうと出願しました。不合格だったら恥ずかしいので黙っていようかと思いましたが、それこそ〈自意識過剰〉でしょう。結果がどうであれ、また次があると思えば大したことはありません。
わたしはたまさか政治学を選択して大学生になり、なんとか卒業することができましたが、本のページをめくればめくるほど、学友と交われば交わるほど、先生方の授業を受ければ受けるほど、理解したと思えること以上に解らないことが積み上がっていくことを感じています。
なにより、わたしにはどうしても納得できないことがあって、それを克服しない限りは次のステージにはいけないと考えています。〈執着〉といえばそうかもしれません。
でも、それがわたしの行く末に少しでも彩りを添えてくれるなら、それはやはり楽しいことだろうと思います。
#私の学び直し