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「文化防衛論」 #0

■9/25(Wed.)
この日記は評論でもエッセイでもなんでもなく、単なる読書記録のつもりなので話題もあちこちにとんでいく。

慶應通信の新規レポ[東洋史概説Ⅰ]を書く手は、目下停止中。文献を漁っている中で、澁澤龍彦の『高丘親王航海記』(文春文庫)に思い至り、そういえば澁澤には『三島由紀夫おぼえがき』(中公文庫)という一冊があったことを思い出した。

初版の単行本は1983年だが、文庫版になるときに仏文翻訳家の出口裕弘との対談を収めている(出口は三島に見出されたというべきなのだろうか)。三島由紀夫との付き合いの中から生まれた短文と対談とが集められているが、この対談をはじめとしてこの本には、いまわたしが読み進めている「豊饒の海」シリーズについての言及も多いので、折に触れて参照することになるだろう。

とその前に、今回「豊饒の海」の読書会のモデレータである、「書肆 海と夕焼け」の店主・柳沼さんがX(旧Twitter)で「『文化防衛論』を読んでいる」という投稿をしていて、それが気になって、つい「文化防衛論」に手を出している。
もともとは、橋川文三の「『文化防衛論』批判」を読みたいとは年来思っていたところに、ちょうどいいナッジがあったので、本棚から取り出してきた次第。のんびりと読んでいきたいところだが、そうも言ってらんない事情もあるんだよあ。

ついでだからと澁澤本にも「文化防衛論」に触れているくだりがあるかなと思ったが、今のところは見つけられていない。

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