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流れゆく景色は気づかせる。

流れる景色を見て、私はどこへ向かっているのだろうと考える。
もう何度も何度も見たこの景色。
もう見慣れてしまったこの景色。
そういう時こそ、何も知らなかった時の自分を思って、もう戻れないと思ってしまう。

穂崎です。


大学に向かう電車にて

今、私の大学は春休みに入っていますが、所属している演劇部で卒業公演をやるため、その練習で週に3回大学に行ってます。実家通いの私は、約1時間半電車に揺られています。

そんな通学中のこと。

いつもは何かしらの本を読んでいるのですが、今日はなんだか疲れてて(まだ何もしてないのに(笑))

運良く座れた私は窓から流れていく景色をぼうっと眺めていたのです。

次々移り変わる景色は面白いもののはずなのに、それこそ大学生になりたての頃はあれがあるこれがあるなんて言って見てたのに、もう今はなんとも思ってない自分に気づきました。


知らない景色が見慣れた景色になった

どうしてなんとも思わなくなってしまったのか。
理由は単純。「見慣れた景色になったから」

人は、初めて見るものにワクワクします。
楽しいもの、面白いもの、不思議なものに、心を動かされます。

私にとっては、電車から見える景色もそうでした。

私は大学生になって、はじめて1時間越えの電車通学を経験することになりました。その分流れていく景色の変化はすごくて。

「おぉ、どんどん都会になってく(笑)」なんて思いながら見てました。通いはじめのあの頃は。

けど今となってはすっかり見慣れた景色。
もうなんとも思わなくなってしまった。
そのことに気づいて、ほんの少し悲しくなりました。


変化するのは

景色は変わる。土地は変わらない。
流れる景色一つ一つは、どこも変わっていない。
だけど、時によってはひどくつまらないもののようにも見えてしまう。反対に、とても面白いもののように見える時もある。

そう、変化しているのは見てる人の心です。
自分の心です。

自分が、その景色の見え方を変えるのです。
自分が、変えているのです。
つまらないものに、面白いものに。

心のフィルターが変えてるということに、今私は気づきました。

自分次第でこんなにも見え方が変わるのか。
そう思うとなんだか不思議です。

自然や街は変わっていないのに。

人ってずっと同じではいられなくて、変えたくなくても変わってしまう。逆に、変えたいところをいつまでも変えられずにいることもある。

そのすべてが、周りの人を、景色を、見え方を変えるということに、気づけるだろうか。


変えるということ、変わるということ。
知るということ、知らずにいるということ。

それがどんな影響を与えるか、気づけるだろうか。


私は何の話をしていたのだろうか。
こうしている今も、きっと私は変わり続けている。


ありがとうございました。

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