デッドプール&ウルヴァリン
2024/08/08投稿
ほめです。
正直めちゃくちゃおもしろかったです。
しかし、これはメタやサプライズの部分が大半を占めており、ストーリー自体はものすごくありきたりともいえます。
そうとは感じさせない様々な要素に彩られた稀有な作品であることに違いはないのですが。
めでたくMCU入りを果たし、今後X-MENも合流する流れはファンにとってたまらない展開ですよね。
デッドプール過去2作で行ってきたウルヴァリン、ヒュー・ジャックマンネタが結実した本作。
有終の美を飾っていた「LOGAN/ローガン」の墓荒らしから始まり、死体を弄ぶという不謹慎極まりない展開からスタートします。
妙にコントラストが高く、クオリティの良さが見て取れるスーツで踊るOPには笑いを禁じ得ず、こういうネタ含めて許されるのがこのシリーズの特徴だと思っていたのですが。
しかし、後半におけるローラの登場によって、当該OPのくだりもアリなのではないかと。
実質「LOGAN/ローガン」の続きでもあるため、プラスマイナスゼロ、むしろプラスといってもいいかもしれません。
ウルヴァリンのスーツも良かったのですが、やはりこの長い歴史で初めてマスクを被ったシーンは感慨もひとしおでした。
今回過去作を全て観直してから挑みましたが、このシリーズはまさにウルヴァリンの歴史であり、彼の存在なくして成立しえません。
それほどアイコン化しているキャラクターは大変貴重、それこそ90歳までこき使われて欲しい。
ハッピー・ホーガンことジョン・ファヴローを久々に見られたことにも言及したい。
マンダロリアンも勿論待ち望んではいますが、俳優としての彼も好きなんです。
また、ヘンリー・カヴィルをこんな使い方するなんて。
サプライズに関して取り上げると、枚挙にいとまがありません。
"世界から忘れられた連中"と揶揄されるキャラクター達が出てくる度に小さく歓声を上げましたし、マッドマックスネタはなぜ許されるのか。
その中でもやはり、アッセンブルではない方のクリス・エヴァンスに対して1番興奮してしまいました。
懐かしさもありましたが、それ以上に出オチとして完璧すぎる。
エンドクレジット後の扱いも含めて、これ以上ないイジりだったのではないでしょうか。
直近でロバート・ダウニー・Jrがドゥームを演じることが決まり、MCUにおけるレジェント達のまた別の姿を見れるのは楽しみですね。
マルチバースを取り入れたことで、もはやキャラクターの死はさして重要ではなくなりました。
劇中でも取り沙汰されたように、それはある意味で今後の作品群における緊張感の減少に繋がってしまいます。
とはいえ、まあこういうものだと受け入れるしかないのですが、「スパイダーマン:スパイダーバース」で感じた良さとの差はなんでしょうか。
何でもアリな中にも、制約は必要なのではないかと考えています。
やりたい放題、し放題。
「着ている以上、X-MEN」にはグッと来たし、ドッグプールとじゃれあうデッドプールを、怪訝そうに眺めるウルヴァリンのカット最高。
あまりにもすごすぎると、なんだか逆に中だるみするという体験も初めてのことでした。
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