ピンポン菊と折り紙と十五夜
9月17日、スーパーの帰り道に、団子の材料を買っていない事を思い出す。今日は十五夜だ。
慌ててスーパーに戻ると、白玉粉が無い。仕方なくもう一つのスーパーへ向かい、なんとか手に入れる。
昨年は、絹豆腐を入れた白玉団子のようなプルプルしたお団子を作った。美味しかったけど、実家の重たいお団子が無性に食べたくなった。母に聞いてみると、上新粉と白玉粉を混ぜているらしい。今年はこのレシピで行こうと前から決めていた。
白玉粉をゲットし、いざ帰ろうとすると、花コーナーに目が行く。小ぶりな黄色くて丸いピンポン菊と、紫の小さな菊と、ピンクの実がついた枝がセットになった花束が390円。手に取ってみると、丸い菊がお月様のようで、これはお買い得と再度レジに向かう。
なんとか買い物を終え、家に着くとすぐに花を生ける。飾ってみると、いつもの花瓶の置き場の壁が白で、黄色い菊の色が溶け込んでしまう。
考えた末に、紺色の折り紙を背景に貼ってみる。
角を切った方が綺麗かとも思ったが、切ると再利用しにくくなるので、四角のまま横向きに貼った。
…なんだか変なので、貼り直す。
斜めにしてダイヤ型に貼れば、おしゃれな窓みたいに見えるかもしれないと思い付き、やってみると、かなり良い。
その日は体力足りず、お団子は次の日に作った。
次の日も、菊は満月のように咲いていた。
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