お洒落への第一歩はファッション雑誌から目を背けること。
私はハイティーンと呼ばれる10代後半はずーっとファッション雑誌を購入し、読んできました。定期的な購入をやめて約20年ほど経つのですが、正直なところ雑誌を買い続けて自分がお洒落になったという実感はほとんどありません。
あえて言うのならお洒落といわれる洋服ブランドやメーカーの名前をたくさん覚えることができたことくらいでしょうか…。(まぁ長い目でみればそれが役立ったともいえるのですが、それはまた違うお話で。)
例えば14歳から毎月500円の雑誌を買ったとしましょう。12か月で6000円、10年続けて6万円。まぁ実際はここまでの出費ではありませんが、効果対費用でみれば、少し無駄遣いだったかもしれません。
私がお洒落を論理的に理解できるようになったのは20代後半です。その中でも一番強い影響を受けたのは、落合正勝さんという方の本です。2006年にこの世を去った今は亡きこの方が〈男の服装術〉を書いたのはおそらく90年代です。
執筆されたのは今から30年以上も前の話で、そんな時代のファッションの話が今でも通用するのか?と思う若い方もいるでしょう。もっというと、本にでてくるブランドなんかも庶民には縁のない高級ものばかりです。
それでも役に立つと思う理由は…amazonの紹介ページを引用したいと思います。
「クラシック・スタイルは、基本を守らねばなりません。始めのうちは、私の述べた通りのことを遵守してください。本書では、ファッション先進国における、男のコモン・センスを述べることができたと自負しております。この本があたり前すぎて陳腐に思えてきたときこそ、貴方はお洒落の達人になりえます」
私は学生時代に10年近くファッション雑誌を買い続けたのですが、この本には見たこと聞いたことのない話が展開されていたのです。
彼の本を読んで一番共感したことは、
スーツというのは英国テーラーメイドの200年の英知や歴史が詰まっているということです。しっかりルールを守って着こなせば、お腹のでた中年でも格好よく見えるようにできている
…ということです。(スイマセン、正確には覚えていないのですが…。)世の女性がスーツ姿の男性をカッコいいというのも、まさにこれなんです。
細かいルールをしらなくても、なんとなくスーツを着ているとカッコよく見える。スーツにはカッコよくみせる要素が詰まっているのです。
だからこそ、ただただスーツを着るのではなく、しっかり王道の着こなしを覚えましょうということです。そしてAmazonの紹介文にあるように、王道があたり前すぎて陳腐に思えてきたときこそ、貴方はお洒落の達人になりえます
私はなぜスーツスタイルがカッコいいのか?と理解していくことで、それをカジュアルな着こなしにも応用することができるからなのです。
スーツなんて着ねーよという人でも、中高生の時に学生服やブレザーを着たことはあるでしょう。高校生活を終えて、専門学校や大学にいけば、制服生活から一転、毎日私服を着ることとなります。
ファッション雑誌には書いていないお洒落の第一歩をお伝えします。