ステージの天使たち
今回は、プロの演技者でも難しい、天性の力をもった、ステージの天使たちについて書きます。
プロ以上?
このnoteは、地域のステージを任された先生方が、どのようにステージを運営するか、MCとして何をどのように話すかなどについての、提案や台本を提供することを仕事にしている者として、数年後にはプロとして、ステージで活躍しようとする若い人たちに、ステージングについてポイントをお伝えすることを主目的としています。
そのためには、以前の記事で触れたように、思いがけないことが生じた場合の準備、シミュレーションなどをしておくことも重要です。
単に、上手なダンス、滑らかなしゃべり、だけが、良いショーのポイントではないということです。
プロあるいは、経験あるアマチュアの方であっても、お客さまにどう見せるか、どう伝えるかに意識が高い方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そうした意識が全くなくても、お客さまを引き付け、笑顔にするパフォーマーがいます。
天使たち
それは、2~3歳の小さな子供たちです。
先生の指導を、理解しているのかいないのか、動きやフォーメーションも分かっていないかも知れません。
指導の先生でも、ご家族の方たちも、彼や彼女たちが、本番のステージで、どんなパフォーマンスを見せるのか、予想も付きません。
この子たちがステージに上がっただけで、会場は笑顔や「かわいい!」という歓声に包まれます。
音楽が始まると、自分から、あるいは周りを見ながら動き始めます。
日ごろは、いかめしそうな顔をした、おじさんたちも自然に笑顔になり、特に大人の女性たちからは一段と注目が集まります。
無事やりきって、ポーズが決まれば、それは紛れもなく Good Showです。
プロの役割
こうした天使たちをステージに立たせる側の指導者としては、あるいは企画・運営側としては、ただ観客の方と一緒に笑顔になればいいと言うのは結果の話です。
こうした場合に、企画・運営・指導者としての準備から当日までの留意点をまとめておきましょう。
子供たちに合わせた具体的な安全対策と監督体制の確保をしているか
子供たちが楽しみながら成長できる要素を入れているか
肯定的なメッセージや教育的な要素の提供ができるか
親が子の出演のため費やした時間や労力に見合った価値を生み出せるか
家族が一緒に楽しめる共有体験の提供はできるか
出演者やスタッフからご家族にもしっかりと敬意を示せたか
なんだか難しそうな言葉になりましたが、上記の点は、油断せずにしっかりとチェックしましょう。
こうしたひと時のステージは、本人が成長してからも、家族の中で光り輝く貴重な体験の場となること間違いなしです。
もちろん、ご家族の皆さんにとっては、本当に幸せを感じる一生の思い出になるでしょう。