「学生はテストが大変だけど、社会人になると毎日がテスト」という言葉を聞いたことはありませんか?今回は、仕事をする上での周囲の人との関係の重要性について考えてみましょう。
抜き打ちテスト
こんな話を聞いたことはありませんか。
「学生は、テスト、テストで大変だけど、社会人になると、毎日がテストだから」
学校の先生だったか、誰だったか、忘れてしまいましたが、学生は、テストが何科目もあって、2カ月くらい毎に、テストがやってくると、ぼやいていることについての話だったと思います。
ステージに出る人の場合、学校のテストとは違っても、お稽古の進級テストであったり、オーディション、コンテストなど、いくつも大きなテストをやってきた人も少なくないでしょう。
でも、ここで言っている「毎日がテスト」というのは、少し違います。
「テスト」と言われていなくても、日ごろの行動、ステージでの様子、本番が終わった後の懇親会など、いたるところにテストがあります。
どんなところか、もう少し具体的にしましょう。
自分のステージだけでなく、他の人が困っていたときに、同じ出演者として協力的な態度か、他の人に対する発言や行動が、乱暴ではないかとか、ステージや楽屋にある物を壊すことなく、汚すことなく、丁寧に扱っているかなどです。
一緒に仕事はできない
こうした行動に、問題があると「この人と、一緒に仕事は出来ないな」と思われてしまいます。例えば、ステージ周辺にある、機械や道具を勝手に持ち遊ぶとか、丁寧に扱わないというのは、もし壊したりしたら、大変ですし、そもそも使う予定がない物、使用する許可を得ていないものを勝手に扱うというのは、周囲の人に不安を与える行動です。
他の出演者に対する配慮も同じです、わざと嫌がらせをするような人は当然ダメですが、勝手な行動をとることも、他の出演者に迷惑をかけます。
つまり、今日はテストです。と言われていなくても、日ごろの言動が、「一緒に仕事をできる人かどうか」に影響を与えます。問題があれば、次の機会に声がかからないことになります。
周囲に配慮がない言動や、非常識な行動は、自分で自分のチャンスを失っていることになるのです。
そして、これは若い時だけでなく、仕事でやっていると、毎日、毎回の積み重ねなのです。そして難しいのは、仕事の場の態度だけの問題ではなく、社会人としての常識、配慮なども含まれるので、プライベートな集まりでの言動も影響を与えます。
この意味で「毎日がテスト」なのですね。
仕事を通じて、成長しましょう。