円預金期待リターンないのにそこそこリスク大きい
円預金を持っている時点で、円でかなりリスクがあるっていうのは結構当たり前に言われてきた話ではあるんですが、どれだけリスクがあるのかっていう話をしたいなと思っております。
統計初心者の方のために説明すると、リターンはおおよそ正規分布に近くなり(近似し)、正規分布の形を決めるのは、平均(mean, μ)と標準偏差(standard deviation, σ)と言うことになります。何故なら、正規分布の確率密度関数(probability density function)は以下のように定義でき、変数は平均 μ と標準偏差 σ であるからです。
(株式のインデックスが正規分布に近くなる理由については、以下にChatGPTに答えてもらいました。)
平均が分かることで、そのアセットクラスが平均的にどの程度変化するか、変化の実現値が平均とどれくらい乖離することが多いかがわかると言うことです。
ドル円に関しては、mean -0.74% SD 11.45%
SP500に関しては、mean 9.98% SD 16.28%
NIKKEI225に関しては、mean 5.62% SD 21.97%
goldに関しては、mean 4.14% SD 15.56%
MSCI Worldに関しては、mean 11.81% SD 18.84%
これでみると、円は期待値が全然高くないのに標準偏差で見ると若干大きいように感じ、これなら期待値が9.98%得られてドル円よりも若干標準偏差の大きなSP500を持っていた方がお得な感じがします。
テールリスクについてもきちんと定量的に分析はできていないものの、ドル円も変わらずテールリスクがある気がしてしまい、それなら投資信託持っていた方が期待リターンもリスクも案外少ないのではという印象になりました。
ドル円 データ参照元(positive→円安)
SP500 データ参照元
https://www.macrotrends.net/2324/sp-500-historical-chart-data
NIKKEI225 データ参照元
https://www.macrotrends.net/2593/nikkei-225-index-historical-chart-data
gold データ参照元
https://www.macrotrends.net/1333/historical-gold-prices-100-year-chart
MSCI World データ参照元(ユーロ換算)