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【5】2016年からの『ポーの一族』続編――より強い絆が見え始めたエドガーとアラン、世界史と絡み合う「ポーの一族」
2016年、まさかの“『ポーの一族』続編“の発表開始。「長く生きていて本当によかった…!」と歓喜に打ち震えたファンも多かったです。今作では、エドガーとアランのこれまで描かれていなかった期間の日々、さらに、アランの再生という問題もふくめ、現在進行系でのふたりの絆が綴られています。溝口さんが「“異端と共存できる別の世界”を見せることで、私たちを導いている」と語る『ポーの一族』続編の世界に迫ります。 『ポーの一族』復活までのストーリー 『ポーの一族 春の夢』小学館、2017年
¥250〜
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【2】1970年代の『ポーの一族』 ――「排除される者」へのまなざし 「家族でいる限り自由になれない」という思いが育んだ
1972年から発表された『ポーの一族』。1巻の発売当初、単行本3万部が3日で売り切れるという社会現象にもなりました。萩尾さんがバンパネラという“異端”を中心に創作した背景には、家族への複雑な思いや、排除されている存在へのまなざしが影響していたそうです。「美少年主人公」と「異端」、そしてエドガーとアランの親密な関係性に、溝口さんが“BL進化論”の視点から迫ります。 エドガーとアランは「母鳥とひな鳥」 『ポーの一族(1)』小学館、1974年 溝口 ではここから、70年代に発
¥250〜【1】Introduction――溝口彰子 meets 萩尾望都 “BL進化論”から見た『ポーの一族』『メッシュ』『残酷な神が支配する』
2019年10月26日に開催された「BL進化論サロン・トーク」特別編の模様を全6回でお届け。『ポーの一族』制作秘話から、2018年に話題をさらった宝塚歌劇の花組公演 『ポーの一族』マル秘エピソード、そして不朽の名作『メッシュ』『残酷な神が支配する』について、溝口彰子さんが聞き、萩尾望都さんが語ります。 第一回は、ホストである溝口さんからのintroductionです。 はじめにボーイズラブ(BL)の進化や社会との関係を、BL愛好家と研究者の立場から分析し紐解く溝口彰子さん。
¥1,000