第78話 ひとつの可能性
ひとつの始め
ナビ:タマはハジメたちに「ひとつの可能性」を示唆する
タマの考え
神社部屋01
神社に集結したハジメたち5人。
その中でタマはひとつの可能性を示唆する。
タマ:みんな聞いてほしいにゃ!
巫女:どうした?タマ
チビ:どうしたんじゃ?
エリ:何かあったの?
ハジメ:俺もわからないけど
ハジメ:タマにいい考えがあるみたいなんだ!
ハジメ:みんな聞いてくれ!
タマ:上手く伝わるかはわからないにゃ…
タマ:でも聞いてほしいにゃよ!
エリ:慌てなくてもいいわ!
エリ:ちゃんと聞いてるから教えてね!
タマ:ありにゃと!エリにゃん!
タマ:まずはこれを見てほしいにゃ…
エリ:綺麗な天球ね!
チビ:煌々と輝やいておるのう
巫女:……!!
巫女:こ…これは!!
巫女:きゅ…吸収のスフィア!?
タマ:これは無色の天球、別名は吸収のスフィアだにゃ!
タマ:この天球は簡単に説明すると…
タマ:エネルギーを吸収して変換し、想いを具現化する天球だにゃ!
エリ:タマの思い出の天球よね…
チビ:…そうじゃの
エリ:…本当に許せないわ…
エリ:私がタマの仇を討つ!!
ハジメ:だから、落ち着けエリ!
ハジメ:今はタマの話を聞いてやってくれ!
エリ:大丈夫よ…ちゃんと冷静よ!
エリ:タマ、ごめんね…話を続けて!
タマ:いいにゃよ!エリにゃん!
タマ:そしてこの天球は吸い込んだエネルギーに比例して、想いの難易度も変わってくるにゃよ
巫女:だからこの天球は、超レアスフィアと言われているわ…
巫女:単体のスフィアで、ここまで忠実に願いを叶えるスフィアなんてまずないわよ…
巫女:この天球に対抗するには…黄道12星球ぐらいしかないんじゃないの?
巫女:私たちの元いた世界では…
巫女:このスフィアは神話やおとぎ話の世界よ…
巫女:こ…興奮が抑えきれない…
巫女:スフィアハンターの血が騒ぐわ…
巫女:まさか…この世界に実在するなんて!!
巫女:…ブツブツ…
タマの考察
ハジメ:ちょ…巫女さんまで…
ハジメ:落ち着けって!
巫女:は!…そうよね
巫女:落ち着くのよ…巫女…
巫女:…ブツブツ…
タマ:巫女にゃんが興奮するのも無理もないにゃ!
タマ:オラもこの無色の天球が、そんなにも貴重なものだとは知らなかったにゃよ
タマ:そして改めて見てほしいにゃよ…
タマ:この天球が吸収したエネルギーは…フル状態だにゃ!!
チビ:ということは…
チビ:具現化できる想いも最大というわけじゃな?
巫女:な…なんだとおおおおお!!!
巫女:ちょっと待て!ちょっと待て!ちょっと待てえええ!!
巫女:確か…伝記では…
巫女:フル状態になるには気の遠くなるような時間が掛かる…
巫女:と記されていたような…
巫女:そのスフィアのエネルギーを最大にするために、次元を跨ぐ旅をする。そんなおとぎ話もあるぐらいだ…
巫女:そのスフィアが吸収するエネルギー量って、確か…
タマ:…1億年にゃね
巫女:い…いちおくううう!?
巫女:な…なんで…なんでそんなものが…
巫女:この時代にあるのよおおお!!!
タマ:……
ハジメ:……
チビ:……
エリ:……
エリ:…そんなに興奮するものなの?
ハジメ:…さあ?
つづく。