【初心者50シリーズ】chapter07.カメラのフラッシュと光量
前回の記事では、カメラのセンサーや解像度について解説しました。
今回はカメラに搭載されているフラッシュについて解説します。
フラッシュは、暗い場所での撮影や、光が不足している場所での撮影に欠かせない機能です。
フラッシュを上手に使いこなすことで、光の加減や影の表現を調整することができます。
正しく理解し、より良い撮影を楽しみましょう⚡️
フラッシュとは
まず、フラッシュとは、カメラの内部に内蔵されている光源で、暗所や逆光などの光量不足の場面で、被写体に光を当てて明るく撮影するために使用されます。
フラッシュの種類
内蔵フラッシュ
内蔵フラッシュはカメラ本体に内蔵されている小型のフラッシュで、コンパクトデジタルカメラや一眼レフカメラに搭載されています。
外付けフラッシュ
外付けフラッシュは、カメラに取り付けることができる別売りのフラッシュで、より高い光量が必要な場合や、より自由度の高い光の調整が必要な場合に使われます。
フラッシュを効果的に使う
フラッシュを効果的に使うには適切な光量の設定や、配置を考える必要があります。
フラッシュの光量は、TTL(スルー・ザ・レンズ)測光によって自動的に調整される場合と、手動で設定する場合があります。(ストロボによっては昨日が備わっていないものもある)
光量の設定のために、光の強さを測定する機械(露出計)を使う場合もあります。
フラッシュの光量
フラッシュの光量や質感を変えるものとして、コマンダーや、フラッシュからの光を柔らかくする「ディフューザー」などがあります。
フラッシュの明るさ
被写体からの距離や、フラッシュの向きによっても変わります。被写体に直接向けることで、光量を最大限にすることができます。
遠くの被写体に対してフラッシュを使用する場合は、フラッシュの光量を最大限にする必要があります。
ストロボはガイドナンバー(GN)という数値で出力を判断することが出来ますので、次の章で解説していきます。
ディフューザー
ディフューザーとは、フラッシュからの光を柔らかくするものです。
これにより、光の強いフラッシュが直接当たることで起こる、被写体の白飛びを抑えることができます。
ディフューザーには、専用のアタッチメントを装着するタイプや、フラッシュの周りに装着するタイプがあります。
また、自作する人もいます。
フラッシュの光量を調整する方法
光量調整機能を使用する方法
多くのカメラやストロボには、フラッシュの光量を調整する機能が搭載されています。
光量調整ボタンを使用して、光量を高めたり、低めたりすることができます。
また、カメラのメニュー画面から設定を変更することもできます。
フラッシュユニットの位置を変える方法
フラッシュユニットの位置を変えることで、光の当たり方を変えることができます。
例えば、フラッシュユニットを天井に向けることで、光が拡散し、柔らかな光になります。(天井バウンス)
また、フラッシュユニットを壁や床に向けることで、同様に光の当たり方を変えることができます。
スローシンクロ
スローシンクロとは、長時間露光することによって、被写体と背景をバランス良く写すことができます。
これは、フラッシュの光が被写体の前に到達するよりも、露光時間が長いため、被写体の周りにある背景にも光が当たるためです。
この撮影方法は、撮影環境によっては、より美しい写真を撮ることができます。
これらを組み合わせることで、より良い光量調整が可能になります。しかし、撮影環境によって異なるため、いくつかの方法を試してみる必要があります😗
フラッシュ(ストロボ)のガイドナンバーについて
ストロボのガイドナンバーとは、ストロボの出力を示す数値で、ストロボの光量を表します。
ガイドナンバーが高いほど、より遠くの被写体にも光を届けることができます。
ガイドナンバーの計算
「ストロボから被写体までの距離(m) × F値」÷「ISO感度」
たとえば、ガイドナンバーが32であれば、F値が4の場合、ストロボから被写体までの距離が8m以下であれば、十分な光量を得ることができます。
また、ISO感度を上げれば、同じガイドナンバーでもより遠くの被写体にも光を届けることができます。
フラッシュ撮影の注意点まとめ(3つ)
フラッシュを使用した撮影のいくつかのポイントを紹介します✨️
間接照明的に利用する
フラッシュを正面から直接当てると、被写体に強い影ができたり、光の反射で不自然な写真になることがあります。
そこで、天井や壁などから反射した光を被写体に当て、「間接照明」のように利用すると、柔らかく自然な光になります。
フラッシュの角度を調整する
フラッシュを正面から直接当てるだけでなく、上方や斜めに当てることで、被写体に立体感を出すことができます。
また、光量を調整することもできます。オフストロボ撮影ではこのように使われる場合が多いです。
フラッシュの明るさを適切に調整する
フラッシュの明るさは、撮影する被写体によって異なります。
被写体が近い場合は、フラッシュの明るさを下げて撮影することで、過剰な光を避けることができます。
また、遠くの被写体を撮影する場合は、フラッシュの明るさを上げて撮影することで、遠くまで光が届き、明るく撮影できます。
複数のフラッシュを使うことで適切な明るさにすることもあります。
フラッシュの発光タイミングを合わせる
カメラのシャッターが切れる瞬間にフラッシュが発光するため、シャッター速度によっては、フラッシュの光が十分に被写体に届かないことがあります。
この場合は、シャッタースピードを遅くすることで、フラッシュの光が被写体に届くように調整することができます。(大体のカメラは1/250より遅いスピード)
まとめ
カメラのフラッシュは、様々な撮影シーンで活躍する必要不可欠なアイテムの一つです。
フラッシュの光量を適切に調整し、撮影対象や環境に合わせた撮影技術を習得することで、より美しい写真を撮ることができます。
是非、今回の記事を参考に、フラッシュ撮影に挑戦してみてください。
井上
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