まいにち少しずつ成長するには「限界的練習」が必要だよね、という話
大人になって感じるのが、一日の圧倒的短さ。
気がつけば、あっという間に過ぎてしまいます。
「今日~をする」ということを意識していないと、
一日の終わりには、なにもできていないことも…
毎日を得した気分ですごすには、
すこしでもいいので、自分の成長をかんじることではないでしょうか。
でも、成長って言葉はフワッとしていますよね。
じぶんなりに成長の定義を考えてみると、以下の公式が浮かびました。
成長 = (負荷 + 休息) + (苦痛 + 反省)
これは以下の記事でとりあげています。
このなかで、「負荷」にあたる「限界的練習」について、まとめたいと思います。
限界的練習とは
世界で活躍する一流の人たちを研究したのが、エリクソン博士です。
彼の研究が、ちまたでよく聞く「1万時間の法則」のもとになりました。
そして、エリクソン博士の『超一流になるのは才能か努力か?』は、才能と努力の関係についてふかく考察した興味深い一冊。
この本では次のような貴重なメッセージも含まれています。
それは、一流になるためには才能だけでなく、正しい努力が欠かせないということ。
つまり、たんに時間をかければいいということではなく、効率的に集中力を高めながら「限界的練習」をすることが肝要ということです。
「限界的練習」の4つの要素
それでは「限界的練習」とはいったいどのようなものをいうのでしょうか。
それは、以下の4つの条件をみたしたものです。
1.はっきりと定義された具体的目標がある
2.集中して行う
3.つねにフィードバックをうける(コーチから、または自分自身で)
4.コンフォートゾーンから飛び出し、自分にプレッシャーをかける
「1.はっきりと定義された具体的目標がある」に関して、大きくわけて以下の2つのアプローチがとれます。
・長期的な目標を、いくつかの段階に分解する
・定義をより明確にすること
「2.集中して行う」に関してはいくつかポイントがあり、以下のようになります。
・練習時間を短くする
・100%の力で短い練習 > 70%の力で長く練習
・これ以上集中できないと思ったら、練習は打ち切る
・十分な睡眠
能力について3つの誤解
またエリクソン博士は、人々が能力にたいして以下の3つの大きな誤解をしているといいます。
・遺伝で決まっている
・時間をかければいい
・努力すればいい
これらからわかるのは、誰でも自分が選んだ分野で、能力を伸ばすことができるということです。
才能は自分で作るものであり、「努力する才能」というものも幻想にすぎません。
また、同じことを時間をかけてくり返していても、上達することはありません。
そして、「よく考えられた練習(限界的練習)」をしなければ、努力しても改善の見込みはありません。
けっきょくは「限界的練習に時間をかける」ことこそが、能力を育てます。
まとめ
おおくの人が一流になりたいと思うなかで、その手段として才能や努力に注目が集まっています。
エリクソン博士は、たんなる才能だけではなく、「継続的な努力」、つまり「限界的練習」が成功に不可欠であると主張しました。
彼の本は、超一流を目指す人にとって大いに参考になる内容ばかりです。
人生の節目でなんども読み返したい一冊です。