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海外の魅力的な国を知る方法 - OECDの活用

海外移住をしたいけれど、どこの国にいきたいか、しぼりきれない。

移住先ん国を選んでいない人にとっては、「国選び」は海外移住の第一歩。

国を選ぶ時には、国の将来性、仕事や物価、生活のしやすさといった、さまざまな指標で国を比較する必要があります。

そんなときに役立つのが、OECD (経済協力開発機構)が出している、各国の魅力ランキング(Talent Attractiveness)

そもそもOECD(経済協力開発機構)って何?

OECDは、1,900名を超える専門家を抱える世界最大のシンク・タンクで、フランスのパリに本部をかまえています。

何をしている組織なのかというと、経済・社会の幅広い分野において活動を行っている国際機関で、大きな目的は以下の3つ。
①経済成長
②途上国援助
③多角的な自由貿易の拡大

より具体的には、
・経済政策・分析
・規制制度・構造改革
・貿易・投資
・環境・持続可能な開発
・ガバナンス(統治)
・非加盟国協力
といった活動を行っています。

特色として、相互審査をつうじて「世界標準」が醸成されていくところにあり、「世界のスタンダード・セッター」と呼ばれています。

最近では、政策提言だけではなく、「実行」を重視し、「シンク・ドゥー・タンク」と標榜しています。

加盟国はOECDの活動への参加をつうじて、自国の経済・社会政策や制度を調整・改善するのに役立てています。

なぜOECDのデータに信憑性があるのか?


OECDのデータが信頼できる理由は、さきほど述べた「世界のスタンダード・セッター」としてOECDが活躍し、各国の相互審査をつうじて「世界標準」を見つけることができているからです。

移住先の国を選ぶ時に、このシンクタンクの知見を活用しない手はありません。

OECD加盟国一覧(38カ国)

最初の加盟国は以下の国々です。
・アメリカ
・カナダ
・イギリス
・ドイツ
・フランス
・イタリア
・オーストリア
・ベルギー
・デンマーク
・ギリシャ
・アイスランド
・アイルランド
・ルクセンブルク
・オランダ
・ノルウェー
・ポルトガル
・スペイン
・スウェーデン
・スイス
・トルコ

その後の加盟国と加盟年は以下。
・日本(1964年)
・フィンランド(1969年)
・オーストラリア(1971年)
・ニュージーランド(1973年)
・メキシコ(1994年)
・チェコ(1995年)
・ハンガリー(1996年)
・ポーランド(1996年)
・韓国(1996年)
・スロバキア(2000年)
・チリ(2010年)
・スロベニア(2010年)
・イスラエル(2010年)
・エストニア(2010年)
・ラトビア(2016年)
・リトアニア(2018年)
・コロンビア(2020年)
・コスタリカ(2021年)

各国の魅力ランキング(Talent Attractiveness)

まずは左側のボックスの中で、カテゴリーのなかから「高度人材、起業家、大学生」のうち、自分の属性を選びます。

そして、「機会の充実さ(Quality of opportunities)」 や「収入と税金(Income and tax)」といった項目ごとに優先するかどうかを選んでいきます。

各項目のより具体的な内容は、となりの「?」マークにカーソルをあわせれば、表示されます。

自分が重要だと思う項目にはMore Importantをマークし、重視していなければLess Importantをマーク。

ぼくは、以下のように、4項目で「More Important」を選択しました。

すると、ヨーロッパの国では、スウェーデンとスイスがTop5にランクイン。

現在気になっているオランダは7位、ドイツは10位、オーストリアは16位です。

ひとつの項目を「important」から「More Important」に変えるだけで、ランキング自体も変化するので、自分の気になる国が、どんな特色があるのかを知ることができます。

また、日本も加盟国なので、日本もランキングに入っており、移住先として気になる国と日本を比べることも可能。

おどろかされるのが、日本がほとんどランキングの下のほうに位置する点です。

このチャートを毎年確認し、移住の際の国選びに役立てたいと思います。

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