レビュー『シン・仮面ライダー』
Amazonプライムで『シン・仮面ライダー』を観ました。
今作は、仮面ライダーへ対する情熱やリスペクトを、スゴく肌で感じた作品。
怒涛のアクションが楽しめました。
圧倒的なアクション
冒頭では、敵の血がとびちるシーンが印象的です。
仮面ライダーが「兵器」であるという、その暴力的な側面をあらわしていました。
その事実を受けた主人公が、自身の巨大な力に困惑する姿が描かれているのも対照的。
力に酔うのではなく、力に戸惑っていました。
そして、もとの作品へのオマージュだと思われるシーンがちりばめられていました。
たとえば、冒頭のクモオーグの手下との戦闘シーン。
手下たちがいきなり整列して現れ、仮面ライダーを円陣で取り囲んでいっせいに攻撃。
不思議なテンポと構図だったのですが、おそらくもとの作品へのオマージュだと思います。
もとの作品を知っていれば、もっとこの作品を楽しめるのだろうなと思いました。
バイクのギミック
仮面ライダーの乗る「サイクロン号」が子供心をくすぐりました。
サイクロン号自体の変形もすばらしいですし、自立走行している姿に感動。
そしてなんといっても、コウモリオーグを追うなかで見せた大ジャンプにしびれました。
「ライダー」と名前についているぐらいだから、「仮面ライダーとバイクはセット」という当たり前のことを再確認させられました。
おわりに
十分に楽しむことができたシン・仮面ライダー。
なによりも最初に驚いたのは、戦闘員をフルボッコにする際の生々しい吐血描写。
殴るシーンも踏みつけるシーンも接写でとらえ、血がドバっと飛び散るほどの残虐的な力。
その容赦のない戦闘シーンに、仮面ライダーの圧倒的な力を感じました。
もろもろ酷評されている作品でしたが、戦闘シーンやバイクのギミックと、いろいろな要素を楽しむことができました。
本作を観て、「仮面ライダーBLACK SUN」をまた観たくなってきました。
「BLACK SUN」は映画ではなくドラマですが、仮面ライダーの残虐性はもちろん、設定とストーリーも秀逸で、大人向けの仮面ライダーのなかで一番オススメです。
こちらもAmazonプライムで観ることができます。