【自己分析】岡田斗司夫氏がしめす4タイプ
岡田斗司夫氏の『人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』を読んだ。
自己分析にも役立ち、今後の対人関係を見直すことにも活躍しそうな内容だ。
本書は著者の大阪芸術大学での講義がまとめられており、その授業は一番人気のある授業とのこと。
基本的には人間を4つのタイプに分類し、それぞれの特徴が書かれているのだが、本書には小さな小説もついており、高校の文芸部を舞台に、コミケに向けて同人誌を制作する4人のメンバーにスポットがあてられ、それぞれのタイプについて説明がされている。
同じ出来事を4つのタイプの視点を通して語られるので、「このタイプは、こんなときに、こう考えて、こう行動する」という具体例となり、それぞれの特徴がわかりやすい仕掛けとなっている。
4タイプを知ることで、何のメリットがあるのか?
まず、自分の特徴を知ることができる。
特に自分の欲求を知ることができ、たとえばぼくならば「理想型」というタイプに分類されるので、結果よりもプロセスを重視するという価値観を持ち、「自分らしさ」にこだわる欲求を持っている。
就活や転職を考えているならば、自分自身の特徴を把握する際の手引きとなるだろう。
ただ、自分のことを知るのは一番難しいことでもあるので、この4タイプの法則を周りの人に当てはめてみていくなかで、徐々にそれぞれの特徴を掴んでいき、その知見を使って自分にあてはめることによって、自分の輪郭が見えてくるはずだ。
ぼくも、最初判定テストを受けた時は「司令型」とでたのだが、いろいろ周りの人に使っていくうちに再度テストを受けてみると「理想型」とでた。
次のメリットとしてあげられるのが、人との接し方を改善できる点だ。
例えば、「司令型」の人にとっては社会的地位や勝ち負けが重要なので、売上などの具体的な数値目標がやる気となるが、真逆の「理想型」は抽象的な思考を好み、数値目標には動かされないなど、人が分かり合えない理由がわかるので、人との接し方を改善することができる。
さらに人との接し方だけにとどまらず、4タイプを知ることで最適なチーム編成とは何かを知ることができる。
実は、4つのタイプを持った人たちでチームを組むことで、プロジェクトを効率的かつ効果的に進めることができる。
4タイプ
以下のサイトで自分がどのタイプなのかを判定することができる。
司令型
キーワード「勝利」で、司令型の人たちにとって勝つことが至上命題だ。
有名人だと勝間和代氏が当てはまり、勉強していい順位をとり、優等生とよばれるタイプ。
社会的な地位や序列を一番気にし、頑張り屋で常識人でもある。
司令型の人にとっては仕事も恋愛も家庭も、対決の場であり、孤独に耐える強さや、自分に対する厳しさも備えている。
特に自分のこだわりというものを持ってはいないため、自分の考えにこだわる頑固な「理想型」の考えを理解できない。
理想型
キーワードは「真実」で、結果よりもプロセスを大切にする。
有名人だと宮崎駿氏が当てはまり、お金や権力に惑わされず、自分のなかに物差しがあり、自分らしい生き方を好む。
他の人にはわからない、確固たる基準や理想像が自分のなかにあり、頑固すぎて世間から浮いてしまうことも。
勝ちたいという思いや、社会的ポジションを気にするという向上心もないため、社会的な評価が大事な「司令型」のことは理解できない。
法則型
キーワードは「自由」で、何かにとらわれないことを大切にしている。
仮説を立てるのが大好きで、代表的な有名人は池上彰氏。
物事の法則を自分なりに理解したり仮説を立てたりすることに喜びを感じ、自主性が強く、何をするにも理由がわからないとイヤなタイプだ。
失敗しても、原因がわかれば結果に嘆いたりせず、現実をシビアに判断できる参謀的存在だ。
他人に注目されて、頼られたりしたいという欲求をほとんど持っていないため、「注目型」のことは理解できない。
またこの「法則型」も、自分の本当にやりたいことはない。
注目型
キーワード「仲良し」で、その場の雰囲気を大切にする。
有名人だと明石家さんま氏が当てはまり、ムードメーカーで、その場にいるだけでその場が華やぐ。
「注目型」にとって無視されるのが一番辛い。
自分の情熱が何より大事で、認められたい、頼られたいという欲求が強く、物事を理解しようとする欲求を持っていないので、「法則型」のことは理解できない。
まとめ
4つのタイプを知ることによって、
なぜ自分はあの人に理解されないのか。
なぜあの人はあんなへんなことをするのか。
なぜ優秀な人が集まってもうまくいかないのか。
といったことが分かるようになる。
以下のサイトが図付きで解説しているのでわかりやすい。