【美意識を磨く】ガブリエル・バンサンのおすすめデッサン絵本ランキングTOP3
ダ・ヴィンチがノートに描いた下絵には美しさが宿っています。
その理由は、彼が画家として、言葉を使わずに「絵で物語を表現」することを追求していたから。
そして「絵で物語を表現」することに長けた絵本作家がガブリエル・バンサンです。
ガブリエル・バンサンはベルギーの絵本作家で、ブリュッセルの美術学校で絵画を学び、長いあいだデッサンに専念し、彼女の描く線の美しさと確かさは各国で高い評価を得ています。
彼女は水彩画の絵本も描いているのですが、今回紹介するのは「デッサン絵本」のランキング。
「デッサン絵本」は単色で描かれた絵本で、今回選んだ作品は、言葉を使わずにデッサンだけでストーリーとして成り立っているものから選びました。
文字がないので絵に集中できますし、絵から想像力が膨らみます。
子供だけではなく大人も楽しめる作品で、自分用にもプレゼント用にも適した作品たちです。
それでは早速第1位から見ていきましょう。
1位:『アンジュール』
ある一匹の犬が飼い主から見放されてしまい。。。
彼女の魅力はなんといっても「デッサン力」ですが、そのデッサン力が発揮された作品です。
犬の感情が絵から伝わってきて、心をわしづかみにされます。
個人的に思い入れがある作品で、ぼく自身犬が大好きといったこともありますが、大学生のときに本屋で立ち読みし思わず泣いてしまいました。
その場で購入し、それ以来ずっと手元に持ち続けています。
友人や大切な人へのプレゼントにも是非オススメの作品です。
2位:『たまご』
ある日巨大な卵が見つかって。。。
ネタバレしてしまうので内容は伏せますが、人間の行為について非常に考えさせられる作品。
アニメーション監督の宮崎駿氏も大絶賛している作品です。
3位:『マリオネット』
ある日ひとりの少年が、人形劇をみて。。。
太い線と細い線の使い分けが見事な作品で、少年と人形のしぐさが非常に可愛らしいです。
ガブリエル・バンサンの描く自在な線の世界は何と美しいことかと、世界観に引き込まれます。
番外編:「くまの アーネストおじさん」シリーズと『ちっちゃな サンタさん』
ガブリエル・バンサンはデッサン絵本以外にも、淡彩の水彩画の作品をたくさん描いています。
その代表作が「くまの アーネストおじさん」シリーズです。
どれも面白いのですが、一番は『セレスティーヌのクリスマス』。
友達を招待したクリスマスパーティーを開きたいというネズミのセレスティーヌ。
最初はしぶっていたクマのアーネストですが、一緒に手作りのパーティーを催します。
アーネストとセレスティーヌの頑張りに心が温まります。
『ちっちゃな サンタさん』は、クリスマスの日に、「プレゼントを持っていないサンタ」が少女と森のなかで出会い。。。
「プレゼントを持っていないサンタ」という意外な設定に意表をつかれ、思わずクスッと笑ってしまう展開がとても楽しい絵本です。