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映画館でみせられる企業CMへの対処法
先日、久しぶりに映画館に足をはこんだ。
7月14日に公開されたのスタジオジブリ最新作である『君たちはどう生きるか』を観るためだ。
そこで驚いたのは、本編開始前にみせられる企業CM。
その場違いさにすこし寒気を感じた。
当然、企業CMを流すことで、映画館は企業からお金をもらっている。
なのでもしかすると、企業CMが流れていることで、ぼくたちは100円ぐらい映画を安く観ることができているのかもしれない。
しかし、しかしだ、AbemaやYouTubeに広告があるのは無料なので納得できるが、お金を払っているのに映画と関係のない広告をみせられるのには納得がいかない。
それに、独特な雰囲気のなか、ちょっとした非日常を楽しむ空間である「映画館体験」を、企業CMで日常に引き戻すのはいかがなものか。
映画館でのワクワク感が台無しだ。
なんという不協和音。
それは、CMを流した企業に対して悪いイメージを抱くほどに。
背景
そもそも映画館で本編が始まる前にながれる広告は「シネアド」と呼ばれるらしい。
このシネアドの登場は、デジタル上映になってから。
フィルムで上映しているときはフィルムの交換が必要で、この幕間の時間というのはすべて準備時間だった。
しかしデジタルになると、ボタンひとつでスタートできるので準備時間が必要なくなり、幕間に映像をながすことができるよう。
ちなみに大阪の事例だが、堺市内の映画館だと、2週間に約40万、52週間で約150万でシネアドが出せるようだ。
映画の上映だけでは映画館の運営が厳しいため、映画が始まる前に企業CM枠を設けて、映画館が広告収入を得ている。
映画予告を含めたシネアドの上映時間は、約15分程度。
人気作品だと、動員がおおい映画となるので、比例してシネアドの時間が長くなるようだ。
CMを観たくない時の対処法
他映画の予告も見逃してしまうが、どうしてもCMをみたくない場合、本編の開始時間の直前に席につくことが対処法となる。
そのための方法は以下の二点。
スタッフに聞く
単純に、劇場スタッフに「本編前のCMが何分ほどあるのか?」と聞いてみることで、CMの時間を知ることができる。
チケットやフロアにいる劇場スタッフは、予告時間も記載された上映スケジュールを持ち歩いている。
聞いてみると、具体的に何分かを教えてくれる。
スケジュールと実際の上映時間から、CM時間をみちびきだす
まず、映画館のホームページを開き、作品のスケジュールをチェック。
110分とか120分とか書いているはずだ。
もしも書いていない場合は、上映開始時間と終了時間が記載されているはずなので、上映開始時間と終了時間の間の長さを計算すると、それがスケジュールとなる。
つぎに、その映画のWikipediaページを開き、実際の上映時間を確認する。
最後に、スケジュールと、上映時間の差を求めると、それがCM時間となる。
たとえば、スケジュールが「110分」で、上映時間が「95分」の場合、CM時間は15分ということになる。
おわりに
映画館で、本編開始まえにいままで見せられていた他の映画の予告。
それは好奇心をそそり、むしろ観るのを楽しみにしていたほどだ。
しかし企業CMは、映画にまったく関係ない内容。
これから映画を楽しむぞ!という気持ちを萎えさせる。
巨大なスクリーンと迫力のある音響で広告が流されるため、その印象は残りやすく、CMを流した企業に対して悪いイメージが膨らむ。
企業CMがぜんぶダメと言っているのではなく、もっと工夫できることがあるのではないか。
スーパーボウルCMまでとは言わないが、映画館で流すにふさわしいエンタメ広告というものがあるはずだ。
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