「覆面ビリオネア」にインスパイヤードされたぼっち男
憂鬱だ。
『憂鬱でなければ、仕事じゃない』って本もあったが、仕事をしてなくても憂鬱だ。(読んだことがないから詳しい内容は知らないけど)
憂鬱なのは、これから90日間あるチャレンジをすることに決めたから。
それは2023年11月1日から、「一人でもAIをつかって90日で1億円のビジネスを作れるか!?」というもの。
きっかけは「覆面ビリオネア」を観たからだ。
「覆面ビリオネア」とは
「覆面ビリオネア」はアメリカDiscoveryチャンネルの企画。
起業家で億万長者のグレン・スターンズ氏が自らの素性を隠し、縁もゆかりもない土地で、わずか100ドルの資金を元手にして、たった90日間で100万ドル(約1億5,000万円)の価値がある会社を作りだすというものだ。
「アメリカン・ドリームは死語じゃない」ことを証明するための企画で、56歳のグレン氏のバイタリティーに驚かされる。
ルールはシンプルで、以下の3つになっている。
・原資100ドルから、90日間で100万ドルを稼ぐ
・古いトラックと連絡先の入っていないスマホが支給される
・正体がバレないように偽名を使う
ネタバレをしてしまうと100万ドルには達成しないのだが、あともうすこしだった。
ちなみにグレン氏が立ち上げたのは「BBQレストラン」だ。
あと、グレン氏の以下に経歴をまとめる。
・両親はアルコール依存症
・本人は失読症(書かれた文字列を正しく読むことが出来ない)
・4年生の時に落第
・12歳のときに新聞配達の仕事をはじめる
・14歳の時に、17歳のガールフレンドとの間に子供ができた
・Towson大学で経済学の学位をとる
・25歳で自分の会社をはじめる(Stearns Lendingの創設者)
・51歳の時に喉の癌になる(番組収録中に再発)
・2019年、56歳で覆面ビリオネア(Undercover Billionaire)に出演
・現在は6人の子供と2人の孫
チャレンジの概要
「覆面ビリオネア」を見たあと、「ぼくには絶対にできない」と素直に思った
番組のなかでは、いかに良い人を仲間に入れるか、そして、いかに仲間のモチベーションを高く保つか、これらの重要性が何度も強調されている。
人に無理をお願いしたり、仲間と衝突したりと、心配ごとも絶えなかった。
そんな泥臭い人間同士のドラマが描かれており、正直目がクラクラした。
起業っていうのはこんなモノだといわれればそれまでなのだろうが、自分は絶対にしたくないと思った。
それでも、おもしろい企画であることは間違いなく、何か自分の人生にも取り入れることができないかともじもじ考えていると、インスピレーションを得た。
それは、「ひとり」という縛りで似たような企画を自分でやってみること。
ぼくは一人でいるのが好きだし、両親とでさえほとんど連絡を取らないので、「ひとり」を選んだのは当然だった。
それに、会社につとめて搾取されるのはイヤだが、搾取する側にもまわりたくないという気持ちもある。(どちらかを選べといわれたら迷わず搾取する側を選ぶけど)
資本主義に染まりきった社会への、自分なりのちいさな反抗とでもいえる。
といっても、たったひとりで90日という短い期間で1億円のビジネスを生み出すというのは、よほどの天才で運にも恵まれていないと難しいだろう。
そこでAIの力を借りることにした。
AIにはもともと興味があり、ぜひ活用できるようになりたいと以前から思っていた。
ただ、現状はAIについてはほとんど知らないし、使いこなせていない。
42 Tokyoというプログラミングスクールに通ってはいるものの、プログラミングを少し覚えた程度。
AIといえば、ChatGPTをコードの質問しているぐらいの活用しかしていない。
そんな状況なのでAIについて学ぶ時間も必要だが、学ぶことで心強い味方になってくれるはずだ。
なので企画は、「一人でもAIをつかって90日で1億円のビジネスを作れるか!?」ということにした。
企画ルール
「覆面ビリオネア」の主人公であるグレン氏と自分の共通点は、「人間である」ことぐらい。
それほどぼくとグレン氏は大きくちがうのだが、一番の違いをあげるとするとぼくがビリオネアではないことだろう。
なので「覆面ビリオネア」のルールである「正体がバレないように偽名を使う」というのは意味がない。
また、見ず知らずの街にいって、生活費を含めて稼がなくてはいけないとなるとハードルが高すぎるので、2つめのルールである「古いトラックと連絡先の入っていないスマホが支給される」も微妙に思えてきた。
自分に甘すぎるだろうか?
まぁ、90日間で1億円という大きなハードルがあるので、ほかは甘くてもよいだろう。
なのでルールは以下のようにシンプルなものにした。
・原資0円から、90日間で1億円を稼ぐ
・すでに持っているものは売ってもよい
・生活費はカウントしない(計算が面倒なので)
・ひとりで行う(従業員は雇わない)
・AIを活用する
・未達成ならば罰ゲームとして、自分が忌避する団体に1万円寄付する(どこにしようか決めていないのだが、活動内容に胸糞が悪くなるような、1円でも渡したくない団体をイメージしている)
1日目にやったこと
じつはチャレンジを開始する前にいろいろと準備しておこうかと思ったのだが、結局何もしなかった。
自分の怠慢さにあきれてしまう。
以下が数少ないが、初日にやったことだ。
・noteのこのチャレンジ専用のマガジンを作成
・原資が必要な時に家にいながら稼げるように、Welocalizeという会社の仕事をリサーチ(AIの自動判断でさばききれない、広告の品質をチェックする仕事で、いわゆる「ゴーストワーク」と呼ばれるもの)
・AIについてざっくり調べる
・やること多すぎて(というか何をしていいか分からなくて)頭がパンパンになったので瞑想
あまり良いスタートではない気がする。
こんなときは、本家の「覆面ビリオネア」からの学びを整理しておこう。
グレン氏の金言から学ぶ
グレン氏のビジネス金言が番組の中で紹介されており、以下のようになっている。
1:買い手を見つけて相手のニーズに合わせる
2:取るに足らない仕事などない
3:人材を雇う決めては「人柄」
4:自信を植え付けよ
5:個々のやる気の出させ方を知る
6:ライバルを収入源にする
7:”NO”からビジネスは始まる
8:自分より優秀な人材を探す
9:自分へのお膳立ては自分でする
10:トラブルが起きても動揺しない
11:誰よりも痛みに耐えよ
これらから「仲間や従業員」について言及されているものを除外すると、11つの金言がたったの7つになり覚えやすくなった。
1:買い手を見つけて相手のニーズに合わせる
2:取るに足らない仕事などない
6:ライバルを収入源にする
7:”NO”からビジネスは始まる
9:自分へのお膳立ては自分でする
10:トラブルが起きても動揺しない
11:誰よりも痛みに耐えよ
おわりに
そういえばチャレンジスタートの前日の夜、寝ているときにUNIQLOの柳井社長が夢にでてきた。
日本一のお金持ちの柳井社長が夢に登場したので、もしかしたら幸先のいいスタートが切れたのかもしれない。