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ライターのツールとしてのGit

Gitというものをご存じでしょうか。

Gitというのは、変更履歴を管理するためのツールです。

たとえば、スマートフォンのカメラで写真を撮るとき、みなさんはシャッターを押しますよね。

そのように、Gitでは原稿を「コミット」をすることで、その時点での原稿の状態を保存できます。

もし間違って文章を削除してしまっても、写真アプリで過去の写真を見返すように、Gitなら過去のバージョンに簡単に戻れます。

つまり、Gitは原稿を守る「デジタル金庫」のようなもの。

それは、これまでの原稿管理の方法が原始的に思えるくらい、画期的な体験です。

毎日のように文章を書いているぼくが、執筆者の視点からGitの3つの魅力をお伝えします。


1. 原稿の破損や消失といった不安の甲斐性

ぼくたち執筆者にとって、原稿の破損や消失ほど恐ろしいものはありません。

ある日、締切間際の原稿を書き終えて保存したのに、次の日PCを開いたら原稿が開けない。

そんな経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クラウドストレージを使えば安全だと思われるかもしれません。

確かに、Dropboxなどは便利です。

しかし、複数のパソコンやスマートフォンで作業していると、どちらの変更を反映すべきか混乱してしまうことも。

そこで登場するのが、Gitという心強い味方です。

Gitを使えば、コミットという形で手元のパソコンに原稿の変更履歴がすべて残ります。

さらに、GitHubというクラウドサービスに「プッシュ」すれば、クラウド上にもバックアップが保存されるんです。

2. バージョン管理の簡易さ

「第3章の冒頭を書き直したいけど、今の内容も残しておきたい」

「一度削除したパートをやっぱり復活させたい」

こんな経験、ありませんか?

ぼくも以前は「原稿_0601」「原稿_0601_修正後」のように日付を付けて保存していました。

でも、この方法では際限なくファイルが増えていきます。

どのファイルが最新なのか分からなくなり、間違って古いバージョンを編集してしまうことも。

Gitを使えば、これらの問題は一気に解決します。

変更履歴が時系列で管理され、いつでも過去のバージョンに戻れます。

しかも、変更箇所が一目でわかるんです。

3. 修正履歴の確認

ぼくは、デジタルで原稿を書くようになってから、ある不安を抱えるようになりました。

それは、原稿のどこを修正したのか分からなくなってしまうという不安。

紙の原稿なら、赤ペンで修正した箇所がひと目でわかります。

しかし、デジタル原稿の場合は、修正した箇所が目に見えない形で上書き。

この「見えない修正履歴」は、執筆者にとって大きな課題です。

なぜなら、修正した箇所にこそ、新たな誤字脱字や間違いが潜んでいる可能性が高いから。

そこで必要になってくるのが、修正した箇所を簡単に確認できる仕組み。

この課題を解決してくれるのが、Gitです。

とくに、lazygitというツールを使うと、変更点が視覚的に分かりやすく表示されます。

修正後の箇所は緑色で、修正前は赤色で表示されるため、どこをどのように修正したのかが一目瞭然です。


まとめ

「原稿が消えてしまったらどうしよう…」
「どのファイルが最新版だっけ…?」
「修正履歴をうまく残せていないかも…」

もしかしたら、あなたも似たような不安を抱えているかもしれません。

ぼくもそうでした。

毎日のように文章を書いているのに、原稿管理でいつも頭を悩ませていました。

でも今は違います。

プログラマーが使っているバージョン管理の仕組みを、執筆に活用してみたんです。

それは、「Git + GitHub + lazygit」という3つの道具。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、使ってみると意外と簡単です。

これらのツールを使えば、あなたの執筆生活はもっと楽しくなるはずです。

P.S.
より詳しい内容は、ぼくの新刊『Git + GitHub + lazygitで変わった、ぼくの執筆スタイル』で解説しています。

執筆のワークフローを改善したい方のヒントになったら嬉しいです。


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