結婚記念日に、仏花をおくってもいいじゃない
こんにちは、ホ・ヴィンチです。
今日は、ぼくが体験した結婚記念日のエピソードを紹介したいと思います。
ちょっとした出来事だったのですが、意外な展開になりました。
結婚記念日がやってきた日、ぼくはささやかなプレゼントを妻に贈りたいと思いました。
そこで、花を贈ることに。
記念日にはぴったりですし、妻はいつも花を喜んでくれます。
(正直なところ、「花をもらってうれしい」という感情は、あまり理解できないのですが...)
その日、近所に一件だけある、おしゃれな花屋さんにいきました。
行って気づいたのですが、なんと定休日。
事前にリサーチしておけばよかったと後悔しました。
そして、ほかにお花を専門で売っているお店が思い浮かびません。
しかたないので、以前花を見かけたことがあるスーパーに行くことに。
そこにはありました!
カラフルな花々が。
たくさんの種類があり、どれにしようか迷ってしまいました。
でもふと、目に留まったのが「白と黄色」の小さな花でした。
去年は赤とピンクの花を贈った気がするので、なにか新鮮な色がいいと思っており、ぴったりでした。
それに値段もお手頃。
なんと税抜きで、298円でした。
その美しさ(と値段)に惹かれ、その花を買って帰りました。
妻が仕事からかえってくるのを待ちながら、花瓶になりそうなものを探しました。
花をいつも飾っていないので、うちには花瓶がありませんでした。
そこで発見したのが、少し大きめのメイソンジャー。
妻が、万能調味料「玉ねぎ麹」をつくるために買ったものでしたが、一回つかったきり、キッチンの戸棚の奥にしまわれていたものです。
妻が帰ってきたので、笑顔で出迎えました。
そして、すこし照れくさい気持ちもありつつ、花束を取り出しました。
「これ、結婚記念日の花だよ。」と渡すと、花束を見て、妻はびっくりした表情を浮かべました。
「それ仏花じゃん!でもキレイな花だね。」
ぼくは「仏花」という言葉に戸惑いながらも、「そうそう。なんだか特別な感じがしてね。」と答えました。
妻は目を輝かせながら受け取ってくれました。
すると、妻は思いもよらない返答をしてくれました。
「ありがとう。これ、私も好きなの。お花って、ただキレイなだけじゃなくて、癒しやもたらしてくれるんだよね。」
その言葉に、ぼくはほっとしました。
仏花とはそもそも、お墓に供える花。
とっさに、穂村弘さんの『世界音痴』という本のタイトルが頭にうかびました。
自分はいかにこの世界のことを知らないのだろうか、と。
まぁ、別にいいんですけど。
その日、この世界から学んだことは以下です。
スーパーで売られている透明のビニールで包装された花
= 仏花である可能性がたかい
= 結婚記念日に贈っても、がっかりされることはない
後日スーパーにいくと、その花の売られているスペースにきちんと「仏花」と書いてあったことを発見。
そうでない花には、しっかりと「プレゼント用」と書かれていました。
買うときには、良く注意書きをみなければいけないことや、プレゼントは気持ちが一番という発見があり、結婚記念日がより特別なものになったような気がします。