アウトプットの効用について改めて考えてみる
noteでの毎日投稿が、もう少しで600記事を超えそうだ。
毎日こつこつと継続していると、自分がどんな記事ならスラスラと書けるのか、また、どんな記事が読まれやすいのかというものも少しずつだが分かってくる。
良い区切りなので、あらためてアウトプットの三大効用について考えてみたい。
➀ポジショニング
アウトプットを継続することで、自分がどんな人なのかというタグづけを行うことができる。
たとえば会社内で「~について社内で一番詳しい人」とタグづけされれば、 新しいプロジェクトでお呼びがかかるかもしれず、新しいキャリアの道が開けてくる。
特にひとつのニッチな分野に特化することが有効で、自分のポジションを獲得しやすい。
反省になるのだが、この「ポジショニング」は自分自身が一番できていない分野だ。
いままでnoteでは、雑記的に「42Tokyoでの日常(プログラミング全般)」や「読書レビュー」、そして、「ドイツ語学習」といったことについてパラパラと書いてきたが、どれもニッチとはいえず、「その分野で一番」といった自分だけの武器というものがない。
これは非常にもったいないことなので、プログラミングなら「AI(最近話題なので、もっとニッチな分野にしなければいけないが)」や、読書なら「岩波文庫」にしぼるとか、ドイツ語ならば「発音」に特化するとか、工夫しなければいけない。
②learn to earn
アウトプットが収入に結びつく可能性がある。
先行きが不安、というか日本経済は成長していないので、本業以外に収入を得るすべを得ることは、それだけでサバイバル力が向上したといえる。
ここでは特に文章でのアウトプットをとりあげるのだが、アメリカの建国の父・フランクリンも文章で身を立てた人物だ。
独特の文章訓練法で文章力を鍛えたフランクリン。
彼の出版した「プーア・リチャードの暦」は大ベストセラーになり、人生の後半では独立宣言の起草委員となり、憲法制定会議にも出席した。
それに、文章コンテンツを生み出すことは、いつの時代にも行われていることで、決して廃れない。
アリストテレスの著作や、『源氏物語』がいまだに読まれ、毎年1年間に約7万冊の本が発売されていることからも明らかだ。
そしてなにより、いまではアマゾンアソシエイトやグーグルアドセンスといった広告もある。
これらのサービスを使い、自分の商品、コンテンツを売っていなくても、間接的に収入を得ることも可能だ。
③自身の学び
アウトプットをすることは、一度形をあたえるという行為だ。
その行為を通じて、自分の考えが強制的に整理される。
また、日常のなかにはありとあらゆるヒントやアイディアが隠れている。
アウトプットをすることにより、より敏感に、それら周囲の出来事を察知できるようになる。
さらにアウトプットは、普段何気なく過ごしていると見過ごしがちなものを大切にすることにつながる。
それらを立ち止まって考察し、深めることができる。
最後に、文章に書くということは、相手に説明してみるということなので、ノリで理解していたことが、実は理解できていなかったことが分かる。
これにより、自分の知的誠実性をあげることができる。
おわりに
アウトプットの効用について改めて考えてみた。
まとめると、アウトプットには「ポジショニング」、「お金を稼ぐ」、「自身の学び」といった具体的な効用がある。
個人的には最初の効用である「ポジショニング」が活用しきれていないので、早急に手を打ちたい。