ぼくが『主夫のススメ』を書くまで。年収激減でも後悔しない3つの理由
「主夫なんて、男のプライドが許さない」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
でも、ぼくは3年前に主夫になって人生が180度変わりました。
毎日残業して高い給料を稼ぎ、そのストレスをムダ遣いで紛らわしていた日々が、今となってはバカらしく思えます
その経験をまとめた『主夫のススメ』という本を先日出版しました。
そこで今回は、主夫生活で見つけた「意外なメリット」を3つご紹介します。
とくに3つ目は、妻との関係を劇的に改善させた超シンプルな方法です。
1. 生活費の見直しと最適化
じつは、これは主夫になってよかったと思えるもののなかで、一番苦痛を伴ったものでした。
一般的に、収入が増えた場合、生活水準を上げるのは簡単です。
しかし反対に、収入が減ったときに生活水準を下げるには、大きな苦痛が伴います。
ぼくの場合、最初の1年目は貯金がどんどん減っていっていくなかでも、なかなか以前の習慣を辞めることができませんでした。
会社をやめた翌年に税金として100万程度を支払い、それ以外に200万円も浪費で失うことに...
我ながらアホすぎます。
一念発起して郊外の家賃が安い場所に引っ越し、カフェにも行かなくなり、コンビニに入るのを避けるようになりました。
そんななか、最初のころは「お金がないと、いい暮らしができない」と苦痛に感じていました。
しかし最初の苦痛のあと、いままで支払ってきたものは「仕事のストレスのせいで必要だっただけ」と気づきました。
そもそも日本の経済成長が止まっているいま、生活水準を下げる経験は、誰にとっても必要なものかもしれません。
むしろ今後も人口は減っていくので、経済の成長率は下落していく可能性が高いでしょう。
そこで、生活水準を下げることは、生き抜くための重要な防御となると考えています。
2. お金以外の価値観を持つ
ぼくが主夫になって最初に気づいたことは、家庭には会社とは違う価値観が必要だということ。
お恥ずかしながら、主夫になる前のぼくは、すべてを会社の価値観で測ろうとしていました。
仕事の成果、給料、役職など、そんなもので人の価値を決めていたのです。
でも今は違います。
家族との温かな時間、心地よい空間づくり、おいしい食事の準備。
これらは、お金では決して買えない価値があります。
ですので、「収入の差」や「家事の貢献度」を比較するような言葉は、絶対に口にしないようにしています。
なぜなら、そのような言葉を使うことは、家庭に資本主義の価値観(比較や競争)を持ち込むことになってしまうから。
家庭は、お金や競争から離れた、心理的な安全性が確保された場所であるべきだと思います。
比較をせずに、お互いを思いやる気持ちが、なにより大切です。
3. 夫婦のコミュニケーションの取り方
「今朝、妻と朝ごはんを食べているとき、どんな会話をしただろう?」という単純な問いかけが頭に浮かびました。
そして驚いたことに、ぼくはその質問に答えられませんでした。
それどころか、妻の好きな食べ物や行きたい場所についても、ほとんど答えられなかったのです。
身近なものの大切さは、意外と気づきにくいもの。
ジブリプロデューサーの鈴木敏夫さんは「宮崎作品のキャラクターがリアルに感じられるのは、半径3メートル以内にいる実在の人たちをモデルにしているからなんです」と話しています。
この言葉に触発され、ぼくは「妻日記」をつけ始めました。
その日の会話の内容や、新しく知った妻の好みなどを、毎日書き留めていくのです。
すると不思議なことに、妻の話をより集中して聞けるようになりました。
以前のぼくは、典型的な「話を聞かない夫」でした。
妻が話している最中に口を挟んだり、すぐに解決策を提示したり、「なんでこんなにくだらないことを話してくるんだろう?」と思っていました。
今思えば、なんて失礼な態度だったのだろうと反省しています。
まとめ
主夫になって良かったことは、実はまだまだたくさんあります。
でも、とくに大切だと感じるのは、この3つのことです。
生活費の見直し、お金以外の価値観、そして夫婦のコミュニケーション。
これらは、主夫生活を通じて得た、かけがえのない宝物です。
主夫生活で発見したことは、先日出版した『主夫のススメ』でより詳しく紹介しています。
この本では、今回お伝えした3つのことに加えて、「戦略的主夫とは」「財政面の不安の取り除き方」「お互いの価値観の尊重」などの内容を盛り込みました。
「主夫になりたいけど不安」「共働き生活をもっと充実させたい」という方は、ぜひ手に取ってみてください。
きっと、新しい発見があるはずです。
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