Kindle出版までの道のり:実践編
先日、Kindle出版までの道のりについて、書くことの「基礎編」をお届けしました。
今回は、いよいよ実践編です。
とにかく一冊の本を書き上げて、Kindle本執筆の全体像をつかむことが大目的となっています。
そのため、売るためのテーマ選びや、マーケティングについては詳しく触れていません。(というよりも、これらについては知らないで、教えてほしいぐらいですw)
1. 「can」と「want」
基礎編でとりあげたnote投稿をつづけていると、読者の反応からなんとなくニーズが見えてきます。
そのなかから、自分が「書ける」テーマかつ、可能であれば「書きたい」テーマを見つけることが重要です。
ぼくの場合、毎日使っているNotionのデータベースをテーマにしました。
毎日使っているからこそ、「書ける」という自信がありました。
書きたいテーマか?というと、正直なところ「面倒くさそう」というのが素直な感想。
それは、画像をたくさん用意しなければいけないのと、Notionのデータベースを使う様子をステップバイステップで、こまかく書かなければいけないからです。
ただ、多くの人にその便利さを伝えたいという、小さな小さな「書きたい」という気持ちがあったので、結果的に書けたのだと思います。
2. 目次を細かくわける
本全体の骨格となる目次を書くわけですが、できる限り細かく分けました。
というのも、本を書くことは大変で、「今日中に~まで終わらせる」という短期の目標がないと続きません。
目次を細かく分けることで、今日一日で、どこを書き終わらせる必要があるのかを可視化できます。
書き始めた当初、目次を細かく分けていなかったために、最初の2ヶ月ほどをムダにしてしまいました。
その期間は、漠然と「Kindle本を書かなきゃ」と焦っており、地道な前進をすることができていませんでした。
何から手をつけるべきか、本の構成をあらためていろいろと考えたり、表紙づくりに着手したり、部屋の掃除をはじめたりと、前進するどころか、どんどんと目的からはずれていってしまいました。
テキストエディターを開かない、という日もありました…
目次を細かくわけることをしなければ、いまでも終わっていなかったかもしれません…
3. ゴールデンタイムに書く
本を書くことは、精神的にも体力的にも重労働です。
ゴールデンタイムをうまく活用しないと、丸一日「何も進まない」ということになりかねません。
ゴールデンタイムの要素は2つあります。
1つ目は「誰からも邪魔されない環境」。
2つ目は「もっとも生産的になりやすい時間帯」です。
あなたの「ゴールデンタイム」は、早朝かもしれませんし、ランチタイムや夜かもしれません。
ぼくの場合は、朝6時から9時までの時間帯が一番集中力が高まるので、この時間に執筆をあてていました。(出版の最終段階では、このゴールデンタイム以外の時間も、投入していました)
4. 完璧主義を捨てる
「完璧」を目指すとスピードが落ちるので、一文一文に時間をかけすぎることは避けましょう。
ここででの教訓は、「ガラクタを産み出すことを自分に許可する」ことです。
たとえ、たいした評判にならなかったとしても、誰も気にしません。
書いて世に送り出すこと自体に学びがあります。
そして、学んだことを活かして、次回の作品をより良いものへとブラッシュアップしていくことができます。
とくに一冊目を書き上げるにさいして、完璧主義は、作品完成の妨げとなるため、非効率的な考え方と言えます。
5. 生成AIを活用
生成AIを、おもに2つの用途で活用しました。
1つ目は「草稿書き」、2つ目は「校正」です。
まず自分で記事の構成を考え、それぞれで伝えたいことを箇条書きにします。
それをベースに生成AIを使って草稿を書いてもらうことで、記事のベースを簡単に作成できます。
ただし、記事の構成や内容まで丸投げしてしまうと、独創性のない作品になってしまうため、あくまでも補助的なツールとして活用しました。
また、書き上げた文章に対して、不自然な表現や誤字脱字をなおすために、生成AIを用いました。
生成AIは、無料でつかえるGoogleの「Gemini」を使用していました。
生成AIは、ほかにもClaudeやChatGPTなどもありますが、アップデートがはげしいツールなので、つねに試す必要があるのが難点。
まずは使う生成AIを一つに決めて、もしもそのツールの調子が悪いときは、他のAIを使うというようにすれば良いかと思います。
ぼくは、Geminiが調子がわるいときは、Claude、Claudeでも調子がわるければChatGPTを使っていました。
6. ファイル形式の変換をマスター
Kindle出版するには、Amazonに提出するさいのデータを決められたファイル形式で提出しなければいけません。
ですので、自分の執筆環境にあった、ファイルの変換方法をマスターしましょう。
ぼくの場合、普段の執筆は VS Codeで行っています。
(VS Codeとは、マイクロソフトが無料でだしているVisual Studio Codeです。もともとはプログラミング用のエディターですが、文字の執筆も快適です)
書いているファイルはMDファイルです。(MDとはマークダウンの略です)
そこで、そのままMDファイルをEPUBファイルに変換するのが楽だと考え、Pandocという無料のファイル変換ツールの使い方を学びました。
Pandocは、プログラミングに慣れていない方にとっては、使いこなすのが難しいツールかもしれません。
他にもWordからファイル変換する方法もありますので、自分の環境にあった方法を検討してみたください。
7. Canvaで表紙を作成
Canvaを使えば、無料で表紙を作成できます。
表紙の作成は外注する方もいるようですが、ぼくはデザインの勉強も兼ねて、自分で作成しました。
とくに、他の競合となる本の表紙は、デザインを学ぶのによい参考になりました。
それらの本からよい部分を吸収しつつ、差別化できるように目立つデザインを意識しました。
まとめ
今回は、Kindle出版の実践的な道のりについて紹介しました。
とにかく一冊出版することが重要です。
すべての工程を一通りこなすことで、全体像をつかむことができます。
売れるための戦略などは、あとからでも考えれば大丈夫。
まずは行動に移し、出版を通して学び、成長していきましょう。
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ホヴィンチ|📌フォローはこちら
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・『Notion習慣トラッカー』をKindle出版
・『もろこしコーン』というナンセンス絵本をKindle出版
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