羽田空港で自動運転の車椅子に試乗 - 「WHILL」
なんてこった!未来はすぐそこだ!!
「自動運転」という響きに憧れており、「自動運転」を体験する機会がいままでなかったが、つい先日念願の「自動運転」を体験した。
それは、羽田空港で「WHILL」という「自動運転モビリティサービス」だ。
外見の第一印象はとってもコンパクトでスマート。
注意書きを読むと、なんと自動運転なのに、飲酒をしていると乗車禁止だ!手厳しい!
周りに人も少なく、無料で乗車することができたので、思い切って乗車してみることに。
乗車体験
使用方法は簡単で、荷物を後ろに載せ、椅子に座り、シートベルトをしめ、左手側にあるiPhoneぐらいの大きさのタッチパネルにて目的地を選択すると、あとは自動で目的地まで移動してくれる。
羽田空港第二ターミナルの65番ゲート付近に設置されており、そこから67-70番ゲートを目的地に設定した。
(というか、そこだけしか目的地として設定できなかった。)
「タンターンターン」とリラクゼーション効果のありそうな音楽が常に流れはじめ、移動が始まった。
まだ珍しいからだろう、周りの注目を集めるのが少しこっ恥ずかしく、隣を通る人や、椅子に座って飛行機への搭乗を待つ人たちから好奇の目で見られた。
自動運転なので途中で操作することができず、目の前に人がいると、避けるわけでもなく一旦停止するので相当気まずく、恥ずかしい。
なによりも痛いのが、すれ違う空港職員たちの「あぁ、また物好きな人が乗ってる」という感じの視線だ。
好奇心には勝てないし、「聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥」と似た精神で、乗車を続ける。
「WHILL」の速度は「歩行」よりも遅いため、どんどん徒歩の人たちに抜かれていく。
動く歩道よりも少し早いぐらいだ。
なぜだか障害物もないところで途中一度だけガクンと止まったのが不思議だったが、それ以外はスイスイと目的地まで進んだ。
10m先の人や障害物を避けているように見える。
走行中は、左手側にあるタッチパネル上に「一時停止」ボタンが表示されている。
その一時停止ボタンを押しても止まるだけだ。
右手側には操作レバーがあったが、一時停止をしても、操作レバーは使えなかった。
自動運転だけでなく、そのレバーを使って操作ができるものだと思うが、空港で操作ができると、遊び回す人が出て危険なためか、機能がオフにされており、自動運転を体験するという趣旨からは外れるが、正直つまらなかった。
そしてようやく67-70番ゲートに到着。
ぼくの出発ゲートは65番ゲートだったので、65番ゲートに戻る際にも「WHILL」に乗っていこうかと思ったが、どうやら片道だけのようで、65番ゲートへは自動で勝手に帰って行った。
行き先を邪魔をしてみたら、やはり避けるというよりは止まった。
感想
とてもコンパクトで安全に移動でき、まさに未来の乗り物といった印象を受けた。
唯一の不安は、荷物が後ろに置くだけなので、盗難や落下が不安と感じたことぐらいだろうか。
気になるお値段だが、本体価格は40万円以上かかる。
しかしレンタルサービスもあり、そちらは月々1万4800円(福祉用具のため非課税)で借りることができる。
個人的に、漫画『宇宙兄弟』に登場するデニール・ヤングというキャラクターに憧れており、彼は高齢で、まだ歩けるにも関わらず電動車椅子をぶっとばして走らせており、歳を取ったら彼のように電動車椅子に乗りたいと思っている。
ちょっとした移動に便利で、自動運転だとスマホを操作しながらや読書をしながら目的に移動できるので、普及すれば老人だけではなく、若者や働き盛りの人たちにも広まりそうだ。