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レビュー『ボディガード -守るべきもの-』
ひさびさに骨太なドラマを観ました!
それが『ボディガード -守るべきもの-』です。
ストーリー
舞台は英国の政治権力の中核。
主人公は、勇敢ながらもアフガン戦争の後遺症で不安定な内面を持った、デイビッド・バッド (リチャード・マッデン)。
現在はロンドン警視庁で要人警護を任されている巡査部長です。
彼は、野心に燃えるジュリア・モンタギュー内務大臣 (キーリー・ホーズ) の警護を担当することに。
そして彼女こそが、「アフガン戦争への海外派兵」の推進者で、彼の心に傷をもたらした人物でもあります。
デイビッドはその事実を知りながら、自身の感情と任務の矛盾に悩みます。
そんななか、ジュリアを狙うテロリストたちの暗躍がはじまり...
スケールの大きさに圧倒される
刑事ドラマ、政治権力争い、アクション、サスペンス、ミステリー、これらをうまくかけあわせて作りあげた名作といえます。
6話完結なのですが、毎話、映画のような手に汗握る怒涛の展開で、あっというまに見終えることができます。
なによりも登場人物たちが嫌らしさたっぷりで、人間味があふれており、これぞイギリス人!と思わせる
見応えのある爆発や銃撃戦も映画なみ。
そして、裏切り裏切られる展開がつづき、画面に釘付けにされます。
主人公のスコティッシュ英語に酔いしれる
主人公のデイビッド・バッドはスコットランド人という設定。
そして、それを演じるリチャード・マッデンもスコットランド人です。
当然彼はスコティッシュ英語を話し、まわりの政治高官たちとは発音がまったくちがいます。
最初は方言のように田舎感のあるスコティッシュ英語も、聞きなれてくると心地よいから不思議。
イギリス英語の多様性を知るうえでも、本作は楽しめます。
おわりに
超ド級のアクション、ミステリー、サスペンスを楽しめる『ボディガード -守るべきもの-』は、極上のエンターテイメントといえます。
過酷な戦場で研ぎ澄まされた感覚と、冷静でありながらも不安定な情緒を持つ主人公。
男尊政治の闇を切り開く強い意思と、自己顕示欲のかたまりである内務大臣。
この二人を中心に、それぞれの想いを胸に、自分の道を貫く生き様がすばらしいです。
全6話を通して圧倒的な面白さなので、イギリス英語好きの人にオススメしたいドラマです。
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