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【レビュー】あつさをふき飛ばすNetflixドラマ『アンブレラアカデミー』シーズン3

シーズン3も期待を裏切らないおもしろさだった。

※多少のネタバレを含みます。

「アンブレラ・アカデミー」は元々コミックが原作のNetflixのスーパーヒーロードラマだ。

2019年シーズン1の配信が開始された。

物語は1989年10月1日に始まる。

その日、妊娠していない女性が突然出産するという現象が世界中で発生。

資産家で冒険家のハーグリーブズ卿が、その内の7人を養子として迎え入れる。

ハーグリーブズ卿は、スーパーパワーを持った子供たちに厳しい訓練を課し、私設スーパーヒーロー組織「アンブレラ・アカデミー」を創り上げる。

銀行強盗事件で活躍し、メディアでも人気を博していたが、任務中の負傷でベン(6号)が死亡してしまう。

その事件をきっかけに、子供達の不満が爆発。

ルーサー(1号)以外のメンバーは家を出て別々の道を歩みはじめ、「アンブレラ・アカデミー」は事実上の解散状態となった。

子供たちは養父であるハーグリーブズ卿の死をきっかけに再会。

ぶつかり合いながらも世界を救うことになる。

シーズン3では、彼らの過去からの帰還が、世界を大きく変えてしまったことから物語が展開する。

『アイアンマン』や『アベンジャーズ』といったアメコミが好きな人や、『ザ・ボーイズ』といったブラックコメディが好きな人も楽しめる。

また、音楽と画面の構図が素晴らしく、一種のトレードマークになっているので、センスを磨きたい人にもおすすめだ。

シーズン3の一番の見所は、別のタイムラインに存在している「スパロー・アカデミー」だ。

「スパロー・アカデミー」は原作コミックにも登場するチームで、「スパロー」とは「スズメ」という意味。

「スパロー・アカデミー」は「アンブレラ・アカデミー」のメンバーと同じように特殊な事象で生まれ、ハーグリーブズ卿の養子になった子どもたちで結成されている。

その中には成長したベンもおり、ナンバー2のポジションにある。

「スパロー・アカデミー」の面々の能力は強力だ。

カラスを何羽も召喚し、視覚を共有し自在に操る能力、幻覚を見せる能力、物理攻撃を相手にはね返す能力、重力操作能力、麻痺させたり凍結する能力。

シーズン2でのタイムトラベルの影響で未来が改編され、「アンブレラ・アカデミー」の面々は、「スパロー・アカデミー」の面々と戦うことに。

さらにタイムパラドックスの影響で、世界が消え始めていることも明かされ、アンブレラ・アカデミーはまたも「残り5日」という世界消滅の危機に直面する。

嬉しかったのが、自分の好きなキャラクターがとても頼りない能力を持っていたのだが、シーズン3ではその能力が開花することに。

その活躍を見れただけでも満足だった。

原作であるコミック『The Umbrella Academy』は、マイ・ケミカル・ロマンスのボーカルであるジェラルド・ウェイが原作を担当している。

彼は元々アニメーターだったというから驚きだ。

ストーリーはNETFLIX版と違うが、コミックもダークで、スタイリッシュな絵柄を楽しめる。

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