【診療画像機器学】①X線装置編
診療画像機器学、範囲広いです。広すぎます。
けど、基本を押さえれば問題なしっ!
基礎の基礎からいきましょう。簡潔にね!
こちらも太字のところと画像を完璧にするとだいぶイケちゃいますよ。
X線管の構成
多少は覚えといたほうがいいと思います!
X線源装置は外から見えるもの
高電圧装置は高電圧を発生させるためにがんばってるもの
機械装置は台系
そんな感じでざっくりとでも覚えておきましょう~。
なお、高電圧ケーブルには250pF/mの静電容量(浮遊容量)があります。
波形を平滑化し、リプルを小さくする作用を持っています。
そして、高電圧装置にはさらに分類が…
ちなみに、コンデンサ型は1次側(低電圧側)にコンデンサが、
コンデンサ式は2次側(高電圧側)にコンデンサがついています。
変圧器型の単相や三相などの単、三などの数字は単巻変圧器の数と等しいです。
X線フィラメント加熱変圧器の一次側と二次側は高電圧絶縁することも覚えといてくださいね~。
X線管の構造(リプル百分率、ターゲット、可動絞り、ろ過)
●リプル百分率
今後けっこう出てくるので早めに解説を!一応式も貼っておきます。
式のUmaxは管電圧の波高値、Uminは波低値です。
リプルは小さいほうが良く、
①高電圧ケーブルを長く
②インバータ周波数を高く
③共振形では管電流を大きく(=周波数上がる)
④非共振形では管電流を小さく
することでリプルを小さくすることができます。
2ピーク装置では100%
6ピーク装置では13.4%
12ピーク装置では3.4%
インバータ式ではだいたい12ピーク装置と同じくらい
となります。丸暗記で!
また、リプルが4%を超えない装置を定電圧装置と呼びます。
●ターゲット
陰極(カソード)から放出された熱電子が加速され、陽極(アノード)にぶつかり、X線が発生します。
陽極は原子番号が高く、融点の高いタングステン(荒れ防止のためにタングステンとレニウムの合金)が使われています。
ターゲットの熱電子が当たる部分を「実焦点」、基準線に対して垂直投影した幅を「実効焦点」、基準軸と実焦点のなす角度を「ターゲット角」といいます。
●可動絞り
X線管には可動絞りという照射野限定器がついてます。
X線管
奥羽根(焦点外X線低減)
下羽根(漏れX線低減)
上羽根(照射野の決定)
被写体
と並んでいます。
X線管に一番近いのはどれか?散乱線の低減をするのはどれか?等出たりします。
●可動絞りのJIS規格
可動絞りはJIS規格でいろいろな数値が規格されています。試験出ます!
光照射野の照度:SID(焦点ー受像器間距離)100cmで100lx以上(160lxが望ましい)
光照射野とX線照射野とのずれ:SIDの2%以内
最大照射野:SID65cmのとき35cm*35cmを超えない
最初照射野:SID100cmのとき5cm*5cmを超えない
漏れX線量:歯科用で管電圧125kV以下のとき 0.25mGy/h
それ以外の装置の時 1.0mGy/h
●ろ過
X線装置の放射光に取り付けられるフィルタのことです。
固有ろ過(フィルタ)→取り外しができない
付加ろ過(フィルタ)→取り外しができる
これらを合わせたものを総ろ過といいます。
ろ過を添付することで低エネルギー成分が吸収されるため無駄な被ばくは減り、実効エネルギーが高くなりますが、厚くしすぎるとコントラストは低下します。
ヒール効果、ブルーミング効果、焦点外X線
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?