放射線計測学

【放射線計測学】

放射線の計測について始めていきましょう!
放射線計測が分かれば、放射線治療・放射線安全管理・放射線物理(一部)が抑えられる基礎科目なのでしっかりと重要な点を覚えましょう。


放射線の定義

放射線とは ”物質を電離する能力を有する粒子線または電磁波” と定義されています。
電離とは放射線のもつエネルギーによって陽イオンと陰イオンに分かれる様子をここでは指します。
また電離のほかにエネルギーを与える励起という作用もあります。


放射線の計測方法

放射線は物質に当たると電離・励起をするため、放射線の量を測るためにはこの電離を起こした数(=生じたイオン数)を測ることで放射線の量が分かります。

空気に放射線を照射し、生じたイオンを電極に引きつけそこで発生する電流(電離電荷)を数値化することで計測するものを気体電離検出器といい、これには電離箱、比例計数管、GM計数管があります。これらは電極に印加される電圧の違いにより特性が異なります。

また電離する対象が固体であれば固体(半導体)検出器といい、励起する対象が蛍光体であればシンチレーション検出器といいます。

また光刺激ルミネセンス(OSL線量計)、熱ルミネセンス線量計(TLD線量計)、蛍光ガラス線量計などは積算線量計といって個人外部被ばく線量計に使われています。

放射線の量と単位

原理をおさらいしたのでここから国家試験対策ということで要点だけまとめていきたいと思います。
単位の問題と、あとなんか知らんけど対象とするものの問題がやたら好きみたいなので覚えましょう!よく出るやつのみ対象も書いときました

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