都心に求められる富裕層向け高齢者住宅 分譲タワマン開発の次の一手
かつてあった「住宅すごろく」というのをご存じでしょうか? 「住宅すごろく」は、若い時に住む木造賃貸アパートからスタートし、家族ができて分譲団地に引っ越し、最後は夢の戸建て住宅に移り、そのまま余生を過ごすことを「上がり」にしていました。いかにも昭和な「住宅すごろく」ですが、「上がり」だった戸建て住宅に代わって、安心して老後を過ごせる住まいを求めるニーズはむしろ高まっています。
三井不動産レジデンシャルは、高齢者向け高級賃貸住宅「パークウェルステイト」シリーズを2024年秋に3棟開業し、総供給戸数を一気に1500戸増やし、合計2500戸に拡大します。8月1日からは、吉永小百合さんをブランドアンバサダーとして起用したTVCM「そんなあなたに」編の放送を開始。嘉村徹社長は「シニア世代の暮らし方は変化しつつあり、4人に3人は自立した暮らしをしています。シニアの住まいに対するニーズも変化しており、こうしたニーズに対応すべく開発された」と話しています。最初の物件は2019年に開業と、この分野では後発の参入ですが、アクティブに活動できる高齢富裕層をターゲットにした事業展開していく戦略です。
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