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診断してみると案外、耐震補強が比較的簡単にできることがありますよ

中古住宅の売買で不動産屋さんから、住宅の検査(インスペクション)を依頼されることがあります。仲介のみの場合と買い取り再販の場合とでは売主が違い、買い取り再販は不動産屋が売主となるので、検査を依頼される不動産屋さんは既存住宅瑕疵保険を付与して販売しています。
瑕疵保険をかけるためには、耐震基準を満たしていなければいけません。建築日が確認出来ない、耐震性能がわからない場合は耐震診断を行います。

延べ床面積がそれほど大きくなく凹凸が少ない建物であれば、耐震性能が低くても小規模の工事で耐震基準を満たすことが出来ます。特に買い取り再販の住宅の場合、販売する不動産屋さんがリフォームをされて販売されることがあるので、リフォームをされる前にご相談いただけると工事に合わせた耐震改修をご提案させていただきます。
耐震基準を満たせば、減税を受けることが出来る証明書の発行、購入後に発生した瑕疵かしを保証してもらえる保険の加入などが利用できます。

これは、売り主様も買い主様も、双方がメリットとなることです。
もし、耐震補強の工事費用が多額で工事をあきらめた場合でも、検査をしたことで修繕部分が明らかになるので、リフォーム工事の範囲や重点部分を決める指標になります。

建物検査は病院の検査と一緒で、検査をしただけでは悪い部分は良くなりません。人間ドッグに数万円の検査料がかかっても検査内容によっては自己負担となります。
耐震診断は自治体の補助金を受けることが出来ますが、多くの場合、建物検査はすべて自己負担です。検査料は数万円から数十万円と高額ですが、数十年安心して暮らしていくための家族の安全を守るための保険と考えていただければ、検討する価値のある検査ではないかと思います。

知ることの怖さもあると思いますが、わからない不安を知ることで『安心』に変わることもあるのではないでしょうか。