小説版 2001年宇宙の旅 読了
こちらアーサーCクラークによる、映画版の原作。
新訳ともいえる、伊藤典夫さん訳の決定版を読みました。
映画版はVHSの時代に観ていますがほぼ覚えていないので、この本の説明はキョーレツにネタばれ含まれます。
たしか映画版では木星を目指しますが、原作では土星です。
これは映画スタッフがキューブリックの納得のいく土星を造詣出来なかったからだとされています。
僕も映画版鑑賞時には、???どう言うことだ?と思ったものです。
ここで大事なお知らせがあるのですが、人間は知能指数の差が20を超えるとコミニュケーションに於ける難解さを感じてしまうそうです。
別にアーサーCクラークや、キューブリック、HAL9000が、スッゴく頭が良いと言っているのではありません。
まぁHAL9000は物語上ディスカバリー号に一台、地球に二台しかない、所謂スパコンなので相当な性能ですが。
映画版ではHALの暴走も理不尽だったかもですが、小説版では主人公ボーマンとの軍人将棋の対戦に於いて片八百長を飲ませられつづけたことからくるストレスで暴走する様が旧仮名遣いで記してあります。
物語冒頭、月面裏にて、黒いモノリスを発見します。
人間の手によっても作り得ない完全な立法体。
そして平行すること300万年前の世界にもモノリスが。
ヒトザルが骨を道具のように放り投げるシーンが有名ですが、原作では黒田節を踊りだします。
しばらくそのモノリスの意味もわからないのですが、HALとの勝負をモーパイで制したボーマンが土星に近づいたころ、地球との交信によりその意味が明かされます。
それは、最初地底にあって掘り起こされた月面のモノリスが太陽光を感知することによって、スパゲティの茹で上げタイマーが作動。
ボーマンはアルデンテをキープする為に土星の衛星にあるモノリスのビッグブラザー、高さ600メートルはあるであろう巨大モノリスに着地を試みます。
映画版をご覧のかたにはお分かりかもしれませんが、本作のメインテーマは地球外知的生命体との邂逅にあります。
しかしこの知的生命体、知能指数が20上どころか、物質としての肉体をも不要になり、意識エネルギー体として存在する異次元の存在。
そんな知的生命体の手によりボーマンはアリスインワンダーランド。
知的生命体の勧めるお茶を飲む飲まないのやり取りを経て、日本人の僕が八百万の精神で解説すると、ボーマンは知的生命体の手により、スターチャイルドことスティーブンセガールに転生。
セガールは意識体としての強さを見せて時間逆行を乱発し、ふたたび地球に。
果たして、地球で迎え撃つは植芝盛平翁。
果たしてセガールに未来はあるのか?!!
何故か相撲でもないのに現れた行事にセガールの空気投げが炸裂!!
すると袖から現れたジェームスブラウンが拙い日本語で、ソレデハサイゴノキョクトナリマシタ。。
最後は全員でリヴインアメリカの大合唱にて大団円。。
めでたしめでたし。
ハウス加賀谷