三体を読んで
今回取り上げるのは、中国人SF作家、劉慈欣による小説、三体。
すでに各方面で絶賛されていることですし、僕のSFへの造詣など取るに足らないものなので、詳しい内容や論評は諸先輩方にお譲りするとして。
このクオリティの作品が、お隣中国で生まれました。
これは、イマジネーション界に於ける国難以上のものですよ。
よく、中国のことをシナ、と呼ぶかたがいらっしゃいますよね。
多くは馬鹿にしての、シナ、なのだと思いますが、どこからの目線かは存じ上げませんが、検討違いも甚だしく思えます。
我が国日本と、中国。
国力、戦力、経済力、どれも相手にもなりませんよ。
決して僕が左派の人間なのではありません。
祖国に甘い右派ではないだけです。
世界地図を良くご覧なさい。
日本という国があるだけラッキーなんですよ。
昔から、小中華思想と言うのがあります。
これは中国に近い国ほど偉い!という思想です。
そのくらいの大国な訳です
馬鹿にしてシナ呼ばわりするんなら、ヒューゴー賞同じように取ってみろ、です。
あ、もちろんこちら、三体はヒューゴー賞の長篇部門を受賞してます!アジア初、翻訳本初!!
さて、このタイトルにもある三体、ですが、これは天体力学にある、三体問題からの引用。
物理学的に正しくあるとかないとかは感じさせない力技連発!
読書の興味、知的好奇心を常に、最後まで右斜め上から撫で続ける、豪腕とコントロール
しかもこれ、突然変異ではありませんね。
醸造されて出来たものです。
しかも驚いたことに、三部作の一作目!
このクオリティの球をあと二つも持っている、この現実への脅威!!
量子論に於ける一つのアナーザーワールドも感じさせる傑作。
興味があるなら、脇を引き絞るようにして、読むべし!読むべし!!
ハウス加賀谷