賃貸派の私が、この考え方なら家を建てたくなると思えた1冊!
気になっていた「将来貸す家建てました!」を読みました。
完全賃貸派だった私にはまったくなかった発想でした。
すぐにKindle Unlimitedを契約し読みました。
著者のみおさんはX(旧Twitter)で主に注文住宅の自宅についての発信をされています。
その自宅が「将来貸す家」ということでめちゃくちゃ興味深いですよね。
ということで、さっそく結論からいきましょう。
1.結論
「将来貸す家」を建てるにはお金はかかるが、最高の環境で過ごして分散投資になるという点でいい選択肢だと思います。
ここでポイントなのは、
・お金はかかる=将来貸す家なので家としての資産活を高める必要がある
・賃貸戸建てにはない断熱性と気密性
・自分たちのこだわりを詰められる
後述する、将来貸す家を建てるべき人はぜひ読んで欲しい1冊です。
2.良かった点
貸す家を建てるという視点が斬新だった。
Kindle Unlimitedで読める
実体験に基づいている
家づくりに時間をかけたということがよくわかる(データの引用やコンセントの数やEVの増設予定、子ども部屋や親の老後受け入れなど)
冒頭の連続スクロール設定や随所に見られる表や図があり読みやすかった。さすが編集・添削を生業にしている方だと思う(個人でKindleを出版する人にも参考になると思う)
住宅ローンの低金利というメリットを正攻法で活かすにはこの方法がベスト?
3.あまり良くなかった点
著者(みおさん)たちの世帯年収が世間の平均や中央値に比べてかなり高い。
上記厚労省のデータで今回の貸す家を建てる世代の「児童のいる世帯」でも813万5千円となっているため多くの世帯にとっては難しい選択かも(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa21/dl/03.pdf)
将来貸す家はお金がかかります。
それも当然のことで、売却時に家が資産として考えられないといけないため、耐震性や断熱、気密性などの性能面で良い家を建てなければなりません。
このお金が平均世帯には受け入れづらいかなと思いました。
ただ、ある層にはぜひこの本を読んで実行していって欲しいと思います。
ある層は後述します。
4.この本を読んで欲しい人
世帯年収1,000万を超えるパワーカップルで住宅購入に興味がある人
住居は賃貸派という人
パワーカップル。現実的に言えば、転勤のない地方公務員夫婦が一番わかりやすいと思います。なぜ転勤のない公務員夫婦をすすめるかと言うと、
世帯年収が高く安定している
定住先の需要が高い(市役所近辺は市役所職員から人気が高いと考えられるため)
ただみおさんが選んだような一定以上の人口規模は必要
ぜひ公務員カップルはこの本を読んで分散投資してみてはいかがでしょうか?
校正までしっかり自己出版ってあんまりないのではないでしょうか。
みおさんが編集者だからそこまでこだわったのか、とにかく読みやすかったです。
斬新な視点をありがとうございました!
最後に、一級建築士で建築歴20年の私が住宅のセカンドオピニオンをやっています。
ぜひX(旧Twitter)でフォローしていただきDM等いただければ可能な範囲で相談に乗ります。
ぜひお気軽にご連絡ください。
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