ちょいと苦手なリノリウム
僕のように、少し古い翻訳小説を愛読していると、よく出くわすリノリウムという言葉。だいたい、床の枕詞のように使われるので、床材なよだろう、という見当は付くのだけれど、昔から、分からないまま放置しておいた。こういうの
いちいち辞書を引いていたら、読書にならないという主義で本を読んできたのだ。学校の国語教育が合わないはずだ。
似たような例で、フレンチドアというのもある。ミステリーで、トリックの仕掛けにでもなっているなら調べるけど、そうい大掛かりな小道具として扱われるモノでもない。あくまでも一背景に過ぎないみたい。
でも、リノリウムは、たいてい、病院や、公共施設の床というイメージで、ちょっとクッション効いていて、滑らず、水も染み込まない、便利な素材という感じ。あの感じ、この足になってみると、爪先を少し擦ってしまって、歩きにくく、苦手かな。
アレが本当にリノリウムなのかどうか分からないけれど。