【民法】心裡留保と虚偽表示の違いとは?
みなさん、こんにちは!法律解説くんです!
今回は、心裡留保と虚偽表示の違いについて解説します!
心裡留保とは?
心理留保とは、表意者が、自己の意思と食い違うことを自覚しつつ、意思表示することです。
分かりやすくいうと、冗談です。
例えば、ばいきんまん(表意者)が、カバオ君に冗談で「俺様のバイキンUFOを100円で売ってあげるぜ!ww」と言った場合、このばいきんまんの発言が、心裡留保になります。
虚偽表示とは?
虚偽表示とは、本人が、相手方と通じて、虚偽の意思を表示することです。
簡単にいうと、共謀して、本当は契約してないのに、契約したかのようにすることです。
例えば、ばいきんまん(本人)とドキンちゃん(相手方)が共謀して、本当はお互い契約を結ぶ気がないのに、ばいきんまんのUFOをドキンちゃんに売ったかのように見せかける行為などが、虚偽表示にあたります。
心裡留保と虚偽表示の違いは一体何?
心理留保と虚偽表示は、どちらも「嘘をついている」という点では、同じですが、一体何が違うのでしょうか?
それは、「相手方が嘘を知っているか、知っていないか」です。(ちなみに、上記アンパンマンの例では、カバオ君とドキンちゃんが相手方に該当します。)
相手方が嘘を知っているなら、虚偽表示になり、知っていないなら、心理留保となります。
上記の例で考えてみましょう。
心理留保の例では、ばいきんまんが、カバオ君(相手方)に冗談で、バイキンUFOを100円で売ってあげるといっていましたが、このとき、カバオ君はばいきんまんが嘘をついているとは知らないので、この例は、心理留保です。
反対に、虚偽表示の例では、ばいきんまんが、ドキンちゃん(相手方)と共謀して、本当は売る気がないのに、ばいきんまんのUFOをドキンちゃんに売るという契約を結んだかのように見せかけていましたが、このとき、ドキンちゃんは、ばいきんまんが、嘘をついていることを知っているので、この例は、虚偽表示です。
このように、心理留保と虚偽表示は、「相手方が嘘を知っているか、知っていないか」で見分けることができます!
~まとめ~
今回は、心理留保と虚偽表示の違いについて、解説しました。
心理留保と虚偽表示の違いは、「相手方が嘘を知っているか、知っていないか」で、見分けることができるんでしたね。
法律用語は、とても難しく、よく似たものが多いため、違いが分からなくなってしまうものも多いですが、よく似た法律用語の違いが分かりづらいときは、この「〇〇」か「〇〇じゃない」か、というローランド法を使うと理解しやすいのでおすすめです!
ローランド法は、「俺か、俺以外か」で有名なローランドさんの名前を勝手に使って私が作った言葉です(笑)ローランドさんごめんなさい…(笑)
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