養生訓 巻第四 飲酒 鳳凰堂流解釈⑧
原文を現代文に改変
五湖漫聞と言える書に、多く長寿の人の姓名と年數を載せて、その人皆老いに至りて衰えず、これを問うに皆酒を飲まずと言えり。
今わが里の人を試みるに、優れて長命の人十人に九人は皆酒を飲まざる人なり。
酒を多く飲む人の長命なるは稀なり。
酒は半酔に飲めば長生の藥となる。
鳳凰堂流意訳
五湖漫聞と言う書に、多く長寿の人の姓名と年数を載せているが、その人達は皆老いても衰えておらず、
どんな養生をしているかと聞くと皆酒を飲まないと言う。
今自分の故郷の人を調べてみると、普通の人より長命の人の十人に九人は皆酒を飲まない人である。
酒を多く飲む人で長命なのは稀である。
酒はほろ酔い位に飲めば長生の薬となる。
鳳凰堂流解釈
五湖漫聞に関しては、該当文献を探すことができませんでした。
統計としては頼りないものではありますが、貝原益軒が主張している微酔が酒の節度である事は、鳳凰堂の経験上も同意できます。
酒に限らず、何事も節度が大切です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?