養生訓 巻第四 飲食下 鳳凰堂流解釈①
原文を現代文に改変
東坡曰、早晩の飲食一爵一日に過ごす。尊客あれば三之。
へらすべくして増すべからず。
我を呼ぶ者あれば是を以てつぐ。
一日に曰、分を安んじて以て福を養ふ。
二に曰、胃を寛くして以て気を養う。
三に曰、費を省きて以て財を養う。東坡が此法倹約養生のためともにしかるべし。
鳳凰堂流意訳
蘇東坡は次のように言っている。
朝晩の飲食は一日に1杯分くらいにする。
客をもてなす場合は三杯くらい。
減らす事はあっても、これ以上増やすべきではない。
呼ばれれば、これを基準に接待する。
一に曰く、摂取分を安定させる事で福を養ふ。
二に曰く、胃を広くする事で気を養う。
三に曰く、消費を少なくする事で財を養う。
蘇東坡がこの方法を倹約養生のためとした条文なので、上記全て心しておく事。
鳳凰堂流解釈
蘇東坡を上医として何度も抜粋し、貝原益軒自身も上医として振る舞っておられるのでしょう。
下医は既に病となった人を治療する人
中医は未病を治療する人
上医は社会、国家を治療する人
全ては繋がっています。
現在は上医に位置する人の大多数が商人となっているので、地位はなくとも知識と経験がある中医として、鳳凰堂は邁進していきます。